６０話 ページ13
．
冷たい水をかけられて目が覚める
目の前の光景を見てやらかしたんだと理解した
どうやら俺は捕まったらしい
軍人「お前は我々国の軍人だな？」
ウルフの前に立っている男がそう問うが
まだ気持ちの悪さが残っているのかムカムカする
また吐きそうだ
軍人「黙秘か…まぁいい、すぐに吐くだろう」
吐きそう、別の意味で
なんてのんきに考えてみたがそんな場合じゃない
俺は今敵国に捕まって拘束されている
これから行われることくらい安易に予想できた
ウ「(Aたち大丈夫かな…)」
そんなことを考えてる間にＤ国の軍人は
黙々とこれから行われる行為の準備をしている
ウ「俺痛いの嫌いなんすけど〜」
拘束されている状態で動いてみるが
ジャラジャラと金属音が鳴るだけで全く変わらん
軍人「痛いのが嫌いならさっさと話せ」
話し方きついなー！
自分はＷ国の軍人で忠誠を誓った
国を売るなど到底出来るはずがない、否しない
軍人「自分だってしたいわけじゃない」
ぽつりと呟いた一言を聞き逃さなかった
ウ「したくないならすんなよ〜」
軍人「しなければ問答無用で首を切られる」
この人はどうやらやりたくもないことを
無理矢理やらされているようだ
ウ「誰に首切られるんだよ」
軍人「国王だ、あの人は気性が荒いからな」
Ｄ国の王は気性が荒く性格に難アリってわけね
てかこの人こそペラペラ喋ってくれるけど…
ウ「その国王って」
話そうとしたとき扉が開いた
入ってきたのは肥満体型の男で
この部屋に馴染みのない華美な服装をしている
？「ほぅ、こいつかが」
軍人「国王様…」
こいつがＤ国の国王様ね、なんか性格悪そう
国王「ふんっ、なんだまだガキじゃないか」
無言で睨みつけていると国王は鼻で笑った
国王「何だその目は？躾がなってないガキだ」
国王はウルフに近付き髪を掴み上げる
国王「Ｗ国は躾も充分に出来ないのか？」
国王はウルフの頬を一発殴った
軽い拳に腹の底から笑いが込上げそうだ
ウ「全然痛くねぇんだよ、このクソ野郎」
国王「…何だと？」
ウルフは鼻で笑い言葉を続ける
ウ「お前みたいなクソがＷ国バカにすんな」
唾を吐きかけると国王はさっと離れて舌打ちし
テーブルの上にあるナイフを手に取った
国王「ふん、今からこの俺が躾直してやろう」
国王はウルフに向けてナイフを振りかぶった
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なんとなく(プロフ) - ひなひなひなひなさん» コメントありがとうございます！番外編の更新も頑張りますのでこれからも宜しくお願い致します！！ (2020年4月20日 14時) (
レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
ひなひなひなひな - 最初にリリーちゃんが悪役になりそうとか思ってた自分をぶんなぐり。。たくはないな。本当に面白かったです！ありがとうございました！番外編も楽しみにしてます！ (2020年4月20日 12時) (レス) id: 2e0228b2c8 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - コメントありがとうございます！番外編も新作が落ち着いたら投稿しますのでそちらでもまた楽しんで頂けたら幸いです (2019年12月19日 11時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
koba-koda(プロフ) - 完結おめでとう！すっごい面白かったです！題名と、話の内容が合いすぎて、最後の、「強すぎて困ってます！」ってところで、泣きましたww (2019年12月19日 1時) (レス) id: 32e8ffc3b6 (このIDを非表示/違反報告)
甘糖(プロフ) - 完結おめでとうございます！番外編待ってます！ゆっくり更新してください！ (2019年12月16日 0時) (レス) id: fd61314f8f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2019年11月23日 16時
