６話．ボッコボコよ ページ8
．
さてさて、準備運動も終えたところで本番だ
女幹部「Aさん、準備は良いですか？」
「はい！」
目の前に立つのは屈強な男
出来ればいつも物を隠したり捨てたりする
女性隊員をやってやろうと思ったが無理らしい
だが、この時点で女幹部の腹黒さが垣間見える
親友「あのぉ」
女幹部「はい、どうされました？」
親友が演技をしながら思っていたことを聞いた
親友「A、大丈夫ですかね…？」
そう、この男は先々月の朝礼時
戦場で最も功績を上げた者として表彰されている
そんな奴と新兵の女の子を戦わせるなんて
親友「あたし、心配ですぅ」
女幹部「大丈夫ですよ、手加減はしますから」
なーにが大丈夫なんだよ、小さく舌打ちした
親友「(A、本気でやっちゃえ)」
２人は目を合わせてバチーン！とウィンクする
「(瞬殺してやるから)」
新兵だから、女の子だから、そんなの関係ない
一般兵「いくで」
もうこのか弱く情けない演技は辞めだ
一度だけ深く息を吸って吐き
男が踏み込むのを確認してタイミングを見極める
「(早く来な)」
地面を蹴って飛び込んでくるのを
冷静に観察して突き出される拳を楽々と避けた
「隙あり」
男の目が大きく見開かれるが気にせず
がら空きの腹部に強烈な一撃を打ち込んでやる
口から唾が吐き出されぐらりと地面へ真っ逆さま
そこに畳み掛けるように追い討ちを
広い背中に向かって足を振り上げてかかと落とし
親友「ひゅ〜、さすがA！」
親友の声に応じて満面の笑みで手を振っていると
一般兵「…ちょ、うし、乗るなよ！！」
地面と口付けしたはずの一般兵が
いつの間にか立ち上がり背後に回って手を伸ばす
「はいはい」
だがこちらも同じ様に手を伸ばしていた
男の胸元辺りを掴み
背負い投げの要領でそのまま前へと放ってやる
派手に吹き飛んで全身を強打、動かなくなった
「手加減とか馬鹿な事するから負けるんだよ」
手に着いた汚れを払い落とし気絶した男を一瞥
親友「いえーい！完全勝利だねぇ」
「あったりまえよ！」
強くハイタッチして女幹部に笑いかけた
「すみませーん、手加減したんですけど」
女幹部「…貴女、強いんですね」
微かに歪む女幹部の表情を見逃さず
あざーっす！！と嫌味ったらしくお礼を言った
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餅野郎もち介 - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに見てました！私個人としては、女幹部と夢主ちゃんとのバッチバチなド修羅場や、チーノさんとの絡みもとても好きでした！これからも応援していきたいです！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))♡ (2022年7月29日 21時) (
レス) @page49 id: 1580038392 (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 続いてコメント失礼します。続編が出るとしたら即見に来ますね！！ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 完結?おめでとうございます!いつも楽しみに見させていただいてました！トン氏と、夢主ちゃんの可愛いやり取り…めっちゃ好きです!女幹部も結構好きだったような?ｗ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
るか - 完結(？)おめでとうございます！！！！なんとなくさんの作品が大好きで、ほんとうに楽しみに読ませて頂きました。これからもご投稿心待ちにしていますので、また作品をつくってくださると嬉しいです(●︎´▽︎`●︎ (2022年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 56081a8842 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - rieさん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉を頂けてとても嬉しいです。このような作品を読んで貰えて本当に喜ばしい限りです…是非これからも宜しくお願いします。 (2022年3月26日 21時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
x他1人 | 作成日時：2021年4月29日 14時
