３５話．煽り ページ37
．
女幹部「トントンさん、何で私に一言もないんですか」
ト「すまん、せやけど何で言わなあかんのかわからん」
就任披露をしたあと書記長室へ戻ったAは
トントンと女幹部の喧しい言い合いを見せつけられていた
ト「さっきも言ったやろ、俺の補佐は俺が決めるって」
女幹部「だけど恋人である私に何の説明もないなんて…」
この女幹部、まじでしつこい
先程からほぼ同じやり取りを繰り返している
「(なんでトントンさんは怒らないんだろう)」
聞いているこちらがイライラしてきた
ト「…もうええか、溜まってる仕事やらなあかんねん」
女幹部「で、でも！」
まだ何か言おうとしている女幹部を軽く押し退けた
ト「Aちゃん、早速やけど俺と一緒に来てくれ」
「はい！」
やっとこの状況から開放される
即返事をして先に部屋を出ていくトントンを追いかけ
「あ、そうだ」
扉を閉める前にひょこっと顔を覗かせて女幹部を見る
女幹部「…なんですか？」
「悔しいでしょ」
にっこり笑ってそう言えば
女幹部は心底わけがわからないといった風に眉を寄せた
女幹部「な、なにを言ってるの…？」
「トントンさんを盗られて悔しいでしょ？」
散々嫌がらせをしている新兵から
トントンの側近というポジションをすんなり奪われたのだ
相当悔しいだろう、屈辱的だろう
「残念だけどアレはもう私のだから、ごめんね」
女幹部「そ、そんなはずない！！あの人は私のことを」
堪らず声を張り上げる女幹部に自然と口角が上がっていく
「そうやってすぐ怒るところ、嫌だって言ってたよ」
煽るように彼の言葉を伝えてあげた
「トントンさんって寝起きは甘えん坊だよね」
普段はあんなに厳格でカッコイイのに寝起きは子供みたい
「この間なんてキスしないと起きないって言われたし」
朝はほんと大変だよね、わかるでしょ？
「あれ、わかんない？」
何か言いたげだが言葉にならないのか
顔を真っ赤にさせて口をパクパクさせるだけ、まるで鯉だ
ト「Aちゃん、はよおいで！」
「ごめんなさーい、すぐ行きます！」
もっと煽りたいけど仕方ない、今日はここまでにしてやる
「それじゃあ、失礼します」
礼儀正しく頭を下げて扉を閉めトントンの元へ向かった
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餅野郎もち介 - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに見てました！私個人としては、女幹部と夢主ちゃんとのバッチバチなド修羅場や、チーノさんとの絡みもとても好きでした！これからも応援していきたいです！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))♡ (2022年7月29日 21時) (
レス) @page49 id: 1580038392 (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 続いてコメント失礼します。続編が出るとしたら即見に来ますね！！ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 完結?おめでとうございます!いつも楽しみに見させていただいてました！トン氏と、夢主ちゃんの可愛いやり取り…めっちゃ好きです!女幹部も結構好きだったような?ｗ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
るか - 完結(？)おめでとうございます！！！！なんとなくさんの作品が大好きで、ほんとうに楽しみに読ませて頂きました。これからもご投稿心待ちにしていますので、また作品をつくってくださると嬉しいです(●︎´▽︎`●︎ (2022年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 56081a8842 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - rieさん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉を頂けてとても嬉しいです。このような作品を読んで貰えて本当に喜ばしい限りです…是非これからも宜しくお願いします。 (2022年3月26日 21時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
x他1人 | 作成日時：2021年4月29日 14時
