３２話．書記長補佐？ ページ34
．
トントンからの提案にゾムだけでなく
渦中の人物であるAでさえ不思議そうな顔
「(トントンさん、何言ってんの？)」
いや、不思議そうな顔というか
どうして邪魔するんだ？的な感じで眉を寄せる
「(ゾムさんとお近付きになれるチャンス)」
ゾムの方から誘ってくれているのだから
これを拒否したら失礼に値するのではないか？
ゾ「何言うてんねん、トントンには関係な」
ト「関係ある」
言葉を遮り腕の中にいるAを
強い力で引っ張り寄せてゾムから距離を取った
ト「一旦保留やない、その話は無しや」
ゾ「…はぁ？？」
はぁ？となっているのはゾムだけではない
「トントンさん、何を言っているんです？」
ト「Aちゃんは俺の補佐をする」
もう驚きなんてもんじゃない
いきなりの事に呆気に取られて言葉を失った
ト「Aちゃんは書記長補佐をすんねん」
「と、え？トントンさん？そんな話聞いてな」
いいから、黙ってくれ
大きな手で口元を覆われて
最初こそモゴモゴしていたがすぐ抵抗を諦めた
ト「だからゾムの部隊には入れられへん」
ゾ「……トントン、お前」
謎のピリ付いた空気の中
それを裂くように笑いながら入ってきたのは
親友「なになに？ケンカですかー？？」
親友だ
こいつ、先程からのやり取りを
面白そうに眺めていてやっと助け舟出してきた
親友「２人ともAを取り合ってんの？」
ゾ「なんや、Aのお友達か？」
そうでーす！と元気良く手を挙げる
ゾ「せや、お前にするわ」
親友「え？私ですか？」
ゾムの興味は親友に逸れたようで
やっと口元から手が離れて安堵する息が漏れた
「(ゾムさんと近付くチャンス消えた…)」
ま、親友がゾムを味方に付けてくれたら問題ない
ト「…行くで」
「え、でも」
親友と話している隙に腕を掴まれて
そのまま引き摺られるが如く早足で歩き出した
ト「コネシマ、倒れてる奴ら頼んだで」
コ「おう、任せとき」
その場を離れ、どこかへ連れて行かれる
「…皆に見られてますよ」
ト「ええよ」
もしこれを女幹部に見られでもしたら
なんて不安はトントンには無いようで
内心ここでバッタリ出会わないかなと考えてみる
「(そんなタイミングよくこないか)」
ちぇ、と見えない角度で唇を尖らせた
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餅野郎もち介 - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに見てました！私個人としては、女幹部と夢主ちゃんとのバッチバチなド修羅場や、チーノさんとの絡みもとても好きでした！これからも応援していきたいです！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))♡ (2022年7月29日 21時) (
レス) @page49 id: 1580038392 (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 続いてコメント失礼します。続編が出るとしたら即見に来ますね！！ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 完結?おめでとうございます!いつも楽しみに見させていただいてました！トン氏と、夢主ちゃんの可愛いやり取り…めっちゃ好きです!女幹部も結構好きだったような?ｗ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
るか - 完結(？)おめでとうございます！！！！なんとなくさんの作品が大好きで、ほんとうに楽しみに読ませて頂きました。これからもご投稿心待ちにしていますので、また作品をつくってくださると嬉しいです(●︎´▽︎`●︎ (2022年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 56081a8842 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - rieさん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉を頂けてとても嬉しいです。このような作品を読んで貰えて本当に喜ばしい限りです…是非これからも宜しくお願いします。 (2022年3月26日 21時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
x他1人 | 作成日時：2021年4月29日 14時
