１６話．大成功！ ページ18
．
はい、状況は冒頭０話に戻ります
水を盛大に零して慌てている書記長に
囁いてみればピタッと動作を止めて目を見開いた
ト「き、昨日の夜って…？」
「え？もしかして覚えてないんですか？」
そんなはずないだろうけど、一応聞いてみる
ト「あ、いや、覚えてないわけやないけど…」
酷く動揺しているらしく
眼鏡を何度も何度も触ってカチャカチャ鳴らした
「よかったぁ、忘れてたら悲しかったです」
ほっと安堵したような笑みを見せる
ト「…」
「トントンさん？」
何か言いたそうな複雑な表情で口をもごもご
「……彼女さんのことですよね」
ト「え、あぁ、うん」
いくら酒が入っていたとしても
恋人がいるのに一夜の過ちを犯してしまったのだ
そりゃ罪悪感があるだろう、無かったらおかしい
「大丈夫です、私誰にも言いませんから」
親友とチーノには報告するけど
今ところそれ以外に言いふらす予定はないから
そこは安心してほしい
ト「…すまん」
「なんで謝るんですか、謝らないでください」
申し訳なさそうにするトントンに
体重をかけずに抱き着いてゆっくり頭を撫でた
「一夜の関係でも、私はすっごく幸せでした」
名残惜しそうに絞り出した声
ト「Aちゃんっ」
トントンが手を回してくる前に離れ
わざとらしいくらい悲しそうな笑顔を見せつけた
「このシャツ、洗って返します」
私服に着替えてシャツだけ持って扉に近づく
「(最後になに言お)」
何か心に突き刺さるような強烈な一言
スローペースで歩きながら考えるが
どうしても思い浮かばない、何か心に残る言葉…
いや、別に言葉に限定する必要はないのでは？
「…トントンさん！」
振り向いて未だベッドに座っている
トントンの名前を呼び、駆け寄って飛び付いた
ト「Aちゃ」
言い終わる前に唇を唇で塞ぐ
ちゅっと軽いリップ音が鳴り
触れるだけの口付けを交わしたあと涙を流した
「大好きです、愛してます」
震える指先で溢れる雫を拭う
「幸せな時間をありがとうございました」
言葉を返す暇など与えず
急いで部屋から出て、全速力で廊下を走り去る
「(作戦成功ー！)」
主演女優賞取れるんじゃね？ってくらいの名演技
特に先程の涙なんかは傑作
やってやったぞー！と飛び跳ねて本館を抜けた
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餅野郎もち介 - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに見てました！私個人としては、女幹部と夢主ちゃんとのバッチバチなド修羅場や、チーノさんとの絡みもとても好きでした！これからも応援していきたいです！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))♡ (2022年7月29日 21時) (
レス) @page49 id: 1580038392 (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 続いてコメント失礼します。続編が出るとしたら即見に来ますね！！ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 完結?おめでとうございます!いつも楽しみに見させていただいてました！トン氏と、夢主ちゃんの可愛いやり取り…めっちゃ好きです!女幹部も結構好きだったような?ｗ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
るか - 完結(？)おめでとうございます！！！！なんとなくさんの作品が大好きで、ほんとうに楽しみに読ませて頂きました。これからもご投稿心待ちにしていますので、また作品をつくってくださると嬉しいです(●︎´▽︎`●︎ (2022年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 56081a8842 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - rieさん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉を頂けてとても嬉しいです。このような作品を読んで貰えて本当に喜ばしい限りです…是非これからも宜しくお願いします。 (2022年3月26日 21時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
x他1人 | 作成日時：2021年4月29日 14時
