１３話．帰宅 ページ15
．
「(おっと？)」
これはお誘いのサインではないか
ト「…」
熱を持った瞳がAを映す
ト「Aちゃん」
低いトーンで名前を呼び
絡めた指を離してぎゅっと確実に手を握り直した
「…そろそろ帰りましょうか」
名残惜しいとは思うが
このチャンスをモノに出来なければ意味が無い
ト「せやなぁ、かえろか」
手を繋いだまま立ち上がり
内線で店員に会計は軍の経費で、と伝えておく
タダでお酒を飲めるなんて幹部は特だらけだ
しかも経費を使うってとこが最高
次から外食するときは勝手にそう言っておこう
「先輩、ちゃんと歩いてくださいよ」
チ「…う」
もう少しで眠りに着きそうな
チーノを片手で支えながら店の外に向かって歩く
「タクシー呼びましょうか」
ト「ぅん、そうしよ」
男２人のお守りをしながら基地まで徒歩は辛い
大通りに出てすぐタクシーを捕まえ
後部座席に全員まとめてぎゅうぎゅう詰めで座る
「(狭い…)」
体格の良い男２人に挟まれて肩身が狭い
チ「ひざ、かして」
「もう着くんだから我慢してください」
すぐ着くというのに
この窮屈な車内で膝枕をしてくれと要求される
無理だと断ったが横になろうと身を捩らせた
「狭いんだから無理ですって」
チ「ねむいの！」
うるさ、耳を塞いでチーノの頭を軽く叩く
「我慢して」
チ「けち、ばーかばーか」
この酔っ払い腹立つな
ト「…」
こっちはこっちで静かすぎるし
「トントンさん、寝ちゃいました？」
ト「…おきてる」
Aの肩に頭を乗せて
かなり前から繋いでいる手をにぎにぎしている
「(効果すご)」
酒と薬の力は凄い
感心している内に軍事基地に到着
タクシーの運転手はこちらを心配そうに伺った
運転手「玄関までお送りしましょうか？」
チ「いーえ、だいじょーぶでっす！」
お前だけは言うな
とツッコミを入れたいところだが
お金を払う前に扉を開け放って飛び出していく
「ちょっと先輩！！」
タクシー代は流石に自腹で支払い
トントンの手を引いて先を行くチーノを追った
「先輩！」
チ「はぁい」
服を掴んで停止させ
また突拍子もない動きをしないように確保する
「部屋まで送りますから」
チ「たのんだぁ」
ひとまずチーノを部屋に放りにいこう
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餅野郎もち介 - 完結おめでとうございます！いつも楽しみに見てました！私個人としては、女幹部と夢主ちゃんとのバッチバチなド修羅場や、チーノさんとの絡みもとても好きでした！これからも応援していきたいです！本当に素晴らしい作品をありがとうございます！(((o(*ﾟ▽ﾟ*)o)))♡ (2022年7月29日 21時) (
レス) @page49 id: 1580038392 (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 続いてコメント失礼します。続編が出るとしたら即見に来ますね！！ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
氷空 - 完結?おめでとうございます!いつも楽しみに見させていただいてました！トン氏と、夢主ちゃんの可愛いやり取り…めっちゃ好きです!女幹部も結構好きだったような?ｗ (2022年7月29日 14時) (レス) id: cd6e52358c (このIDを非表示/違反報告)
るか - 完結(？)おめでとうございます！！！！なんとなくさんの作品が大好きで、ほんとうに楽しみに読ませて頂きました。これからもご投稿心待ちにしていますので、また作品をつくってくださると嬉しいです(●︎´▽︎`●︎ (2022年3月30日 0時) (レス) @page49 id: 56081a8842 (このIDを非表示/違反報告)
なんとなく(プロフ) - rieさん» コメントありがとうございます！身に余るお言葉を頂けてとても嬉しいです。このような作品を読んで貰えて本当に喜ばしい限りです…是非これからも宜しくお願いします。 (2022年3月26日 21時) (レス) id: 963a8785fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
x他1人 | 作成日時：2021年4月29日 14時
