３１話．わがまま ページ33
．
総統側近プチ切れ事件から一週間が経った
そんなこと無かったかのように
幹部や一般兵にも平穏な日々が戻り始めている
グ「…どうしてAは目覚めないんだ！」
麻酔銃を撃たれたAが
目覚める気配は一向に無く未だ眠り続けていた
ペ「(もう効き目は切れてるはずなのに)」
３日程で目覚めるだろうと
予想していたがそれに反して既に一週間が経過
製作者であるくられ先生でも原因は特定不可能
栄養不足で体は痩せ細り骨々しく
その過程を見てきたグルッペン達は酷く苦しんだ
ペ「(数値がこれ以上下がったら…)」
生命維持ギリギリまで数値は下がり
点滴で栄養を補うことは難しい、最早これまで
だが、グルッペンに諦めるという選択肢は無い
グ「A、もう一週間が経ったぞ」
安らかな寝息をたてるAに寄り添い
手を握り、優しく声をかけるが返事は当然無い
グ「いい加減、機嫌を直してくれないか…」
冷えきったAの頬を撫でる
グ「ちゃんと言うこと聞く、怒らせないから」
頼む、と今にも泣きそうな声色で呟いた
グ「…これが俺の最後のわがままだ」
あの日から仕事も完璧に済ませて
いつも通り戦争でも大勝利、凄く頑張ったと思う
グ「起きてくれ、それだけで良いんだ」
これが最後のわがままだと誓い、頬に口付けを
グ「また来る」
医務室から出てところで
丁度、Aの様子を見に来た幹部と遭遇した
オ「グルッペン、Aはまだ…？」
グ「あぁ、目覚める気配すらない」
花を持っているオスマンと
その隣に立つトントンは顔を見合わせて唇を噛む
オ「グルッペンもちゃんと休むんやで」
グ「あぁ、わかってる」
２人の横を通り過ぎて総統室に向かった
ト「あの人、絶対わかってへんやろ」
オ「せやな、まぁトントンも言えへんけど」
廊下を歩くグルッペンの背中を眺めため息を吐く
Aが眠ってからというもの
舞い込む仕事を放り出さず真面目にやっているが
自身に積み重なる疲労には見て見ぬふり
オ「A、グルッペンは頑張ってるで」
ト「ほんま、そろそろ倒れるんちゃうか？」
花瓶に持参した花を活けて椅子に座り
ここ最近のグルッペンの頑張りをしっかり伝えた
オ「皆、待ってるから」
たかが一週間、されど一週間
いくらでも待ち続けるからと告げた
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俺 - 夜遅くですが、完結おめでとうございます！！！今日のうちに、最初から最後まで読ませていただきました。すごい面白かったですwww他の小説も興味が湧いてきました！！！関係ないですが、ハッピーハロウィン！ (10月31日 23時) (
レス) @page37 id: 93217855e3 (このIDを非表示/違反報告)
道産子軍出撃ィ！ - 完結お疲れ様でしたー！あと、おめでとうございます🎊！！ストーリーが面白く、表現も神っていて笑えるところなどがあり自分の中で最高の小説になりました！！本当にありがとうございました！！ (2023年2月15日 2時) (レス) @page37 id: c18e894fa6 (このIDを非表示/違反報告)
ミィ - まず、完結おめでとうござます！！！それからこの小説とてつもなく面白かったです！今まで見てきた中でもダントツで面白い！！これからも応援しています！ (2022年2月19日 22時) (レス) @page37 id: 7d2a741c78 (このIDを非表示/違反報告)
イェア - 総統かわよｗｗ 完結おめでとうございます! (2021年11月26日 17時) (レス) @page37 id: 08e1c3acf2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆうな(プロフ) - 完結おめでとうございます！！！！！！！もうね、凄いわらいましたwww めっちゃ面白かったです！！！ また皆きますね！！！！！ (2021年3月6日 4時) (レス) id: 53cc08d6c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年12月26日 10時
