２９話．確定 ページ31
．
普段は誰も立ち入らない総統室の奥にある
グルッペンの自室に向けてロボロは歩みを進める
ロ「入るで」
数回ノックをして声をかけ、中に入っていった
ベッドに寝転んでいたグルッペンは
体を起こし待ってましたと言わんばかりに微笑む
ロ「グルッペンの読み、当たってたで」
グ「やはりそうか」
ノートパソコンを開き、ある映像を見せた
グ「確定だな」
ロ「おう」
その映像を見たグルッペンは微かに眉を寄せる
グ「どんな関わりなんだろうな」
ロ「チーノみたいに学校で会ったんちゃう？」
なるほど、その線もあるなと頷いた
ロ「まぁ何にせよ、嘘ついてたってことや」
パソコンに映っているのはトントンの自室
そこには懐中電灯で部屋を照らし
引き出しを漁っているAが記録されていた
グ「確かに言い難いことではあるが…」
トントンのことに関しては
一切公言しないよう一般兵にも釘を刺している
数ヶ月前まで新兵だった奴が言えるわけがない
グ「それでも詳しく説明して貰わなければ」
ロ「せやな、また会議室に呼び出すか？」
ロボロがそう提案するが首を横に振り却下する
グ「あいつらに囲まれると萎縮してしまう」
幹部達の圧があまりにも強すぎて
話したいことがあったとしても口を噤んでしまう
もしかしたら彼女もそうなのかもしれない
ロ「わかった、あいつらには言わんとく」
グ「ありがとう」
会議室ではなく総統室に呼び出してみるか
グ「今Aが何をしているかわかるか？」
ロ「ちょっと待ってな、確認してみる」
パソコンを弄って監視カメラの映像を映し出す
ロ「えーっとな、今医務室から出てきたで」
グ「そうか」
今すぐ総統室に呼び出して話を聞こう
そしてトントンとの事をハッキリさせておきたい
グ「よし、今すぐ呼び出そう」
ロ「わかった、総統室に呼べばええんやな」
ロボロはパソコンを置いて部屋を出ていった
グ「(トントンとどういう関係なんだ…？)」
士官学校で会ったのならば
入隊して真っ先に幹部に所在を確認するだろうし
それをせず今まで黙っていた理由は何だ？
グ「(彼女は何か重要な事を隠している)」
それは会議室に彼女を呼び出した際にも思った
グ「(必ず暴いてやるぞ…)」
そう意気込んで立ち上がり、部屋を出ていった
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るか(プロフ) - こんな神みたいな小説をありがとうございますすごく泣けました！！！！ (2022年10月26日 21時) (
レス) @page44 id: 8ee7b90455 (このIDを非表示/違反報告)
もみじ - ちょっと待って！？貴方様だったんですか！？なーちゃん！？…崇めます。うちの大好きな小説の作者様だったなんて…。この小説本当に好きです！！何回も読みました…！！tn氏の小説もっとください…。←(tn氏最推しの人) (2021年6月12日 3時) (レス) id: 55536975a6 (このIDを非表示/違反報告)
moz(プロフ) - 何周目か分かんないくらい読み込んでおります…！途中ヒヤヒヤするところで心拍数がぶち上がりました。神作者様の他の作品も読んできます〜！（追記ですがこの作品によく似た作品がありました。タイトルは 幽体離脱してた件 です。気のせいだったらすみません。） (2021年1月22日 18時) (レス) id: db48de9f7d (このIDを非表示/違反報告)
ハト - 神 (2020年12月8日 3時) (レス) id: f0bbbc5cbd (このIDを非表示/違反報告)
赤月奏楽 - 完結おめでとうございます！まだ二話くらいしか出ていなかった頃にこの作品を見つけて、ふと思い出してぶっ飛んできたら完結してました。途中はどうなるかとこちらもヒヤヒヤしましたが、最高の作品でした！神様ですね。神作品をありがとうございました！ (2020年11月22日 11時) (レス) id: 0a13c144ca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：なんとなく
| 作成日時：2020年8月9日 17時
