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68_続き ページ23

*
「ね、ねえ…オズさん。さっきの事なんだけど…」
「ん?…あ、もしかして」

何となく察して、それを言葉に示してみせる。すると、多少安心感があったのか、彼は再び口を開いた。

「…その…何て言うのかな。何となく感情がこもってないというか…」
「要するに棒読みだった訳だね。…そっかぁ。幸い、本人は気付かなかったみたいだけど」

またか、とため息を吐く。

「いやあ…似合ってるとは思ったけどさ。可愛いかどうかって言われると…分からないんだよね…
ってああ、違うからね?別にあの子の事を言ってるんじゃなくて、『カワイイ』っていう事自体が理解できなくて」

ゆうきくんの様子を伺うと、何となく言っている事は分かったみたいだった。

「というか、そもそもカワイイって何?どういう時に生まれる感情?」

「感情…って言うのとは違うと思うけど…ほら、動物を見た時とか、突発的に『可愛い』って思う事ない?」
「動物って…犬とか、猫だよね。オズ、動物に興味ないんだよね…」

「へえ…」と何処か噛み合っていない相づちが聞こえた為、ちらりと彼を見てみると、何やら考え込んでる様に見えた。深く考えさせちゃったかな?

「ゆうきくん?」と呼び掛けてみてもまともな反応が返ってこない。
どうしようかと悩んだ末、ちょっと彼をからかってみる事にした。

「あっ!」
少し大きな声を上げると、ゆうきくんは肩を揺らし、反射的に此方を振り返る。

「な、何?」
「分かったかも、カワイイって」

「…え?」と首を傾げるゆうきくん。まあ、唐突に言われたんだし、当然の反応。


「つまりオズの事だよね」

にこっと笑ってそう言うと、ゆうきくんは気の抜けた声を上げた。

「え、違うの?」
「ち、違うのって…聞かれても…」
「ゆうきくんからしたらどうなの?普通の人の意見も聞きたいし」
「いや…えっ?オズさんが、だよね…?」
「だからそう言ってるでしょ。それで?オズってカワイイ?」
「えっと…その…」

露骨に視線を逸らすゆうきくん。あ、ちょっと。失礼だよ。そりゃ、大方からかったオズが悪いけど。

何だか可哀想になってきたので、そろそろやめてあげよう。そう思った時、丁度良くリビングのドアの前まで来た。

「あ、着いたね。夕食は何かな?」

言いながら取っ手に手を掛ける。

「え?あ…何だろうね」

ゆうきくんは戸惑いつつ、そう言った。何処か安心してるような気がする。

…まあいいや。

とりあえず、カイムちゃんに聞いてみようか。

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ニャ助(プロフ) - 更新しました。こんなに短くてすみません(><) (2020年5月4日 11時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
ニャ助(プロフ) - お久しぶりです!最近更新出来ずすみません…!更新してきます! (2020年5月4日 10時) (レス) id: 636a33148d (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - 更新しました。 (2020年3月23日 15時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
(=゚ω゚=)にゃあ - 更新します。 (2020年3月23日 14時) (レス) id: 91777e8ddd (このIDを非表示/違反報告)
春雨(プロフ) - 更新しました!オズはまだ行く先決まってないので、使って話を進めてもらって構いません! (2020年3月21日 23時) (レス) id: 55d503be78 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:製作者一同 x他6人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2020年2月11日 22時

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