【ハリポタ】お転婆少女と悪霊の耳飾り② (ページ14)

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act63 ページ14

『だよね…』

ｱﾊﾊ、と笑う。セブルスを見ると仕方無さげに笑みを
浮かべて首を振る。

どうやら完全に認めているらしい。
まぁ彼は浮気に走るような性格じゃないから、
心配をするわけではないが。

『…エイトアは居ないの？そう言う人』

「ぇ！い、居ないよ、そんな子……！」

おっと……？
赤くなったエイトアが慌てて答える。

『……ふぅ～ん？』((ﾆﾔｯ

「な、なんでニヤニヤするんだよっ！
居ないんだから居ないんだ！！父さんも
なんか言ってやってよ！」

「………母さんに任せるから我輩は関係ない」

「父さぁぁぁん！？(泣)」

「エイトア頑張れ～」

「姉さん他人事だからって適当ｯ！！」

『はいはい、とりあえず食べますよぉ
エイトア、あとで聞くからねぇ』

「断じて話さないからね！！」

シックルが器用にお箸なるものの使い方を
マスターしているのに驚きながら、教えてもらう。

『よし、掴め………ぁ』

掴めたと思うと、すぐに箸からすり抜ける。
掴んだら掴んだで、プルプルと震えてしまうが。

「…おいしい」

『…エイトア上手ね』

姉が使うのを見まねでやったらしい。
ひょいひょいっと、魚やら細切りの大根やらを口に放り込んでいる。

『……負けないんだから』

変な対抗心を燃やして、なんとかお箸の使い方を
マスターした。

「すぅ、すぅ、」「ぐぅ…」

『…すっかり寝ちゃった』

同じ布団にくるまって眠ってしまった双子に
目をやり笑う。
エイトアは見るからにだったが、
やはりシックルも疲れてしまったらしい。

「わぁふかふかだぁー！」

と布団に倒れるとすぐに寝たんだもん。

「A」

『はい？……お酒？』

彼が手に持つものを見て、尋ねる。
日本の酒だと答えた彼はちょいちょいっと私を手招きする。

『…すごいですね。何て言うんでしたっけ、
縁側？』

「あぁ。なにか虫が鳴いている」

『虫！？』

「鈴虫の類いだ。飛んでくるような虫じゃない」

警戒して近づくのを躊躇う私を引っ張り、
結局彼の隣に腰を下ろす。

「…涼しいだろう？」

『はい……むしろ肌寒いです』

二の腕を擦り笑ったあと、上着を取りに行こうと
立ち上がる。
が、それは阻まれてしまい収まったのは…

「これで丁度良いな」

セブルスの膝でした。正しくは彼が足を広げたその
空間に収まった。

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