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貴方side
「あのすみません」
なんて発し返事を返される瞬間ゾワッと嫌な感じが襲ってくる、それは目の前のエミさんも一緒で凄い顔をしていた。
Em「2人の容態は!?」
片耳に手を当て声を荒らげる教授。
私はそれを見ていることしか出来なかった、怖くて腰が抜けてしまった。
ぺたりと地面に座り込んでしまった私は立ち上がることも出来なかったのだ。
Em「クソっ、クソっ!!!
Aさん今すぐ避難するで!!」
焦った顔でそう言うエミさん。
すると警報が成り始めた。
《戦う準備が出来ひとから南西に向かってください。
避難係は今すぐ聖女候補達を安全な場所へ》
《もう一度繰り返します》
簡潔にまとめられた放送が流れた。
また聖女候補という単語が聞こえた。
Em「逃げるでAさん!!
急がんと狙われてまうで!?」
なんて言ってるエミさん。
Em「あの二人の友達で、聖女候補の1人なんだから急いで逃げますよ!!」
なんて言われる。
私は、逃げた方がいいのか?
2人を気にせずに?まだ逃げれてないかもしれない2人を?
この世界でたった2人の友達を。
何かわからない警報のために、1人で2人を気にせずに…。
エミさんが何か言っている。
分からない、聞こえない、いや聞きたくない。
私は目の前にいるエミさんの言葉を無視して医務室に向かった、2人が寝てる、2人が!!
その事でいっぱいだった。
何人の兵士が私をとめた、でも言葉だけで何もしない兵士達、従者達。
何度も大きな音が聞こえる、何度も何度も。
耳が痛くて堪らなかった、大賢者の声も聞こうと思えず手当たり次第に道を曲がり、迷い、転け、それを繰り返してやっと着いた。
扉を開ける、そこはものの抜け殻のように誰もいなかった。カーテンが風に靡いて揺れている。
ベットは荒らされたかのようにぐちゃぐちゃだった。
2人はもう逃げれてるんだ、良かった。
ほっとため息をひとつ。ただ私はしては行けない行動をとったのだ。
『あれぇ〜?おっかしいなぁ?
能力が開花してない聖女は眠るはずなのに』
そいつはニヤニヤと笑っていた。
窓に座って私を見つめていた。
『あはっ、君もしかして落ちこぼれ?』
なんて言葉が胸に刺さる。
でも奴の顔は快楽を隠せてなかった。
嬉しいと言わんばかりで興奮気味なのか頬を赤らめて口元を手で隠すがバレバレだった。
『ほら、なにか言い返してみなよ』
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夜奈(プロフ) - モモモさん» コメントありがとうございます! モヤモヤしてる所をズバッと言い返す夢主いいですよね!夢主がいつか報われる日が訪れたらいいですね。コメントありがとうございます!更新頑張ります!! (10月20日 18時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
モモモ(プロフ) - 自分が読んでいてモヤモヤしていた所を、夢主ちゃんがズバって言い返してくれるので見ててスカッとして気持ちがいいです!夢主ちゃんが不憫なのでいつか報われる日が来ることを祈ってます。 (10月20日 17時) (レス) @page26 id: de8d799915 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - 夜空。さん» コメントありがとうございます!そこまで効果が!?お世辞でも嬉しいですありがとうございます。 作品読ませてもらいましたosさんの続き楽しみに待ってます! コメントありがとうございます、更新頑張ります (2021年12月12日 23時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
ライ@Mallow - 何 こ れ す こ 。 あ、精一杯褒めようとしたらこれしか言葉が出て来ませんでした…。でも要は神作品って事です更新頑張って下さい!!!!! (2021年11月30日 16時) (レス) @page34 id: 74ae029d2d (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - 夜空。さん» コメントありがとうございます!神じゃないですよ!?すみませんがコメントする時は検索避けしてもらえると嬉しいです…。嬉しいコメントありがとうございます、私もコメントしてくれる夜空さんが大好きです、コメントありがとうございます。更新頑張ります! (2021年11月29日 23時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夜奈 | 作成日時:2021年10月27日 23時