聖女候補の3人目の条件酷すぎる

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貴方side


頑張ってるトントンさんを目の前に私はソファーでゆっくりしていた。
なにも手伝うことはせずにトントンさんをじっと見ていた。

夕食前になんども何度も人が訪れては私にちょっかいをかけて何かを言ってはトントンさんが注意する。
私は能力の使いすぎが怖かった為あの人以来誰にも使っていない。

「能力使ったのミスったなぁ…」

小さくため息を零す。
綺麗な部屋から見える景色はこれまた一段と綺麗だった。
コンコンとノックがするまた誰か来たと思ったら背の高い薄水色髪のチート？ちーず？さん。

「トントン入るで〜？」

Tn「はいよー」

「あ、失礼しました。
聖女候補様いらしたんですね」

そう言ってニコッと笑みを浮かべる。
変な笑顔なんて思いながらぺこりと軽く頭を下げた。

Tn「そこに置いといて」

「分かりました！
それより聖女候補様なぜこちらに？」

「あ、えーと。
ちー、ちーたらさん？」

するとぐるぐる眼鏡のレンズから見える目は驚いていて目をぱちぱちと瞬きしていた。

「惜しいですね、俺の名前はチーノです。
聖女候補様の名前を一応伺ってもよろしいでしょうか？」

Ci(ちーたらって…面白すぎるやろ)

「あ、すみません…。
那無Aと言います」

礼儀正しい方だなぁ。
目の色綺麗だしオレンジ色、なんて言えばいいんだろ。
飴玉のオレンジって言えばいいのかな。

Ci「Aさんですね！
俺のことは好きに呼んでください！」

Tn「…そろそろ時間やな。
いこか、Aさんとチーノ」

「分かりました」

ふわふわだったソファーから立ち上がり自分含めた3人で書記長室から出ていく。
足音もたてずに歩く2人を真似て極力足音をたてずに私も移動する。

身長高い2人に囲まれて歩いているからかバレずにそのまま静かに食堂まで行けた。
食堂に行くともう殆どの人が揃っていてあと残るはこっぺとことちゃん。

それと片目を隠した人だった。

しんぺいさんが私に向かって手を振るのでまた隣にお邪魔しようと座りに行くと私の隣を座るオスマンさん。
その隣にひとらんさんにしんぺいさんの隣にはトントンさん。

「しんぺいさん今日も隣失礼しますね」

Sn「全然構わないよ。
今日は部屋まで送らせてね」

その言葉に圧があり「はい…」と答えた。

Os「Aちゃんよろしくめぅ！」

「よろしくお願いします」

この場から逃げ出したい。
そう思っていると「お先にどーぞお姫様方」と言いながら扉を開ける片目を隠した人

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