赤色 ページ4
貴方side
視界いっぱいに赤色が映る。
赤黒い血が散る、頬に血が飛んでくる。
冷たいのか生暖かいのか分からない、恐怖で感覚なんてないのかもしれない。
なんで、なんで…だって夢の中では彼女から動いてしまって…私が喋らなかったら動いて私が喋ったら動く。
彼女はもう食べられてる最中だった。
美味しそうに食べる青鬼、骨も食べていて音がグ口くて耳の中で木霊する。
食べ終わった時その青鬼にが私を食べようと手を伸ばす。思わず動こうとした時に「何してんだぽまえ」と聞きなれた声が聞こえる。
rd「食べようとすんなって言ったよな?
なに?命令も聞けないの?そんな奴要らない」
彼は目の前の青鬼の首を飛ばす。
血はあまり飛ばなかったが奴の血は青かった。
トラウマ級のものを何度も見てるのに精神崩壊してないことを褒めて欲しい。
rd「待った?いやぁ手こずっちゃってさぁ…。君の友達は残念だったけど君は生きてたし俺的には万々歳」
なんてヘラヘラと笑いながらそう言う彼を見て私は狂ってるとそう思ってしまう。
rd「見てこの子可愛くない?」
口や頬…至る所に血が着いてるのにそれを気にせず持ってきた人間の頭を見せてくるらっだぁさん。
「そ、ですね」
rd「ほんとに思ってる?
特にどのへんが好き?」
「そうですね、特にこの泣きあと必死に殺さないでと訴えたのが分かります」
なんて言うと「分かってんジャーン!!」と喜ぶらっだぁさん。
rd「君が青鬼だったらもっとゆっくり話せて遊べたのに…それじゃあゲーム再開」
そう言うと近くにいた青鬼が私をロックオンする。私は軽くよろめいたが全速力で逃げた。
??「中々やるなぁ、あの人間」
そんな声が聞こえた気がしたがお構い無しに走る。止まったら死ぬ、捕まっても死ぬ。
逃げ場はあるのか?そう思うほどにうじゃうじゃと青鬼が居る。
右、左と伸びてくる手を交わしながら逃げる。もう息が上がってきている、体力がいつ切れるか分からない。
心拍数が段々上がってくる、ドクンドクンと音が聞こえる。
そして何時しかこんな考えが浮かんでくる。
友達を救えなかった私が生きていて良いのだろうか?と、足を止めて青鬼の方の方を見る。
「楽にして…」
もう諦めたい。
でも諦めていいのだろうか、ここで死んでしまったらあの子はきっと言うだろう。
「Aがここで諦めて死ぬぐらいだったらAと入れ替わって私は生きる術を探す!!」
そう言ってくれるんだろうな…
162人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
カナデルオト - 失礼だと思いますが 入手 というページの“青い剣”が“青い県”になっていました! (2022年6月29日 18時) (レス) @page21 id: 0b43afc423 (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - ウルフグリーンさん» コメントありがとうございます。後日談の時に会わせたかったんですが会わせなかった理由は単純に私の性格が悪いからです。今のところ会わせる予定はありません、続編(新作)にご期待ください (2021年8月2日 19時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
ウルフグリーン(プロフ) - これ、番外編で会わないかな…? (2021年8月2日 16時) (レス) id: cfbc218aad (このIDを非表示/違反報告)
夜奈(プロフ) - 星さん» コメントありがとうございます。好きなら良かったです。体調崩さない程度に更新しておりましたので御安心を。コメントありがとうございます (2021年7月29日 0時) (レス) id: 9a4f7401ec (このIDを非表示/違反報告)
星 - あ゛ーまじ好きすぎる更新楽しみにしています体調崩さない程度に頑張ってください!! (2021年7月26日 2時) (レス) id: b61274ff34 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:夜奈 | 作成日時:2021年5月26日 22時