１３３話 ページ44
Aside
ごめん、と、誰かの謝る声が聞こえる
その言葉の意味を理解する前に、私は体を強張らせた
この声は…誰のだろう？聞き覚えがあるのに、なぜか誰だかわからない
ただ、体は不思議なほど強張って。ついには震えだした
一体、一体誰のなの？
不思議には思うのに、頭は恐怖で働かない
赦してとは言わないわ、と声が続く
だからお願い、お願いだから―――次こそは幸せになって
半ば祈りにも近いようなその声に、身の底から湧き出る恐怖を覚える私は、ついに、おかしくなってしまったのだろうか
ひゅう、と過呼吸を起こしたように息が苦しくなる
脳は更に混乱して、私の意識が遠のいていく
お願い、お願い、お願い―――
何度も繰り返すその声を聞きながら私の意識は闇に沈む
瞼を閉じる直前、ようやく私は、
その声が"母"のものであると気がついた
ガクガクと身を揺すられて、僕ははっと目を開けた
バ「キング！…お前、魘されてたぞ」
『え…あ、バン…』
僕の顔色を伺うバンに、見苦しいほど魘されてたのか、と自分の様子を察した
脳裏にこびりつく母の声に、未だ震えてるのは確かだ
バ「もう、問題ねえのか？」
『…もう、大丈夫。しばらくしたら震えも収まるよ
心配してくれてありがと、バン』
バ「…別に、てめえがいいんならいい」
んじゃ、朝飯作ってくっから〜♪と、バンが部屋から出ていく
僕は神器を呼び寄せると、顔を埋めた
『かあ、さん』
あんな声、聞いたことなかった
僕の聞いたことある声は、落胆と怒りの声ばかりで。あんな、あんな祈るような必死そうな声を出すなんて
思ったこと、なかった
ふと、ハーレクインの言っていたことを思い出す
私の死後、自分たちの過ちに気づいた、という話を
『まさか…ね』
だからって、今更母さんの夢を見るなんて
都合がよすぎるよな、と判断して、僕はベッドから出た
オーダンの町に着く、数時間前のことだった
気づいたら１ヶ月近くたってて私もビックリ(笑)
定期更新は難しいですねー、反省します
ゆっくり更新ですが、気長に待っていただけると幸いです
因みに夢主がみた夢はミカさんとハーレクインが見せたもので、ミカさんが「君は愛されてんだよとっとと気づけバカ」と思って見せたものだったりします
悪い人ではないんですがね、どうも意地っ張りなんですよね、ミカさん
続く (更新停止中)
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2022年11月16日 11時) (
レス) @page44 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ロード - 続きを待ってます!頑張ってください (2022年5月11日 13時) (レス) @page44 id: edef8ab511 (このIDを非表示/違反報告)
生ハム - 続きが気になります！楽しみに待ってます！ (2021年12月30日 21時) (レス) @page44 id: 5150c17f30 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 16時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 初めましてエメラルドです更新頑張ってください (2018年12月12日 21時) (レス) id: 7f6748a7ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露木 | 作成日時：2017年12月28日 10時
