１２６話 ページ36
ミ「…そうだね、そうかもしれない
僕はきっと、Aに自分の姿を重ねていたのかもしれない」
自嘲するかのように、ミカは呟いた
ミ「あの子は、きっと、愛がほしいんだよ」
ハ「愛？」
ミ「そう。まあ自分から受け取ることを拒んでいるけどね」
ミカが、憐れむ
ミ「…あの子はきっと、何よりも親の愛がほしいんだ
愛がほしくて、愚直に努力して。…ほんと、バカだ」
だから、妹の気持ちにも、親友の気持ちにも―――ディアンヌの気持ちにも、気づけないんだ
悔しそうに唇を噛むミカに、ハーレクインは一瞬、ミカとAの姿がダブって見えた
泣きそうなほど、顔をしかめたミカは続ける
ミ「それで、自分が壊れて、他の愛を拒んだら意味ないのに…」
心配した友の友愛も、なにもかも―――Aは小さな親の愛をもらうために捨てた
それで孤立して、最後は、最期は、
ミカの声が震える
ミ「ほんとに、ムカつくなあ……」
ハ「…ミカ」
ハーレクインが声を掛けたとき、ミカは、今までに見たこともないような優しい顔をしていた
ミ「…ごめんね、ハーレクイン
僕の、Aに対する行動はエゴだ
体術を覚えさせたことも、赤目を教えたことも」
ハ「…うん」
どこか吹っ切れたように、ミカは言う
ミ「ただの理想の押し付けだよ、僕の行動は
…でもね、今は彼女が無事であることも願ってるんだよ
強欲な、ことだけど」
ハ「いいんじゃないかな、別に
Aに悪いことはしてないんだもの。あとは、本人の努力次第だよ」
ミ「…ありがとう
ハーレクイン、そろそろ僕も現世に戻るよ」
ハーレクインは、ふわりと笑った
ハ「わかった
いつでも来てね。オイラはここで、ずっと待ってるから」
ミカが、ハーレクインに手をふる
すると、ミカの体がすうっと消えて、なくなった
話がごちゃごちゃして新しく設定が増えたので、次は今回のことで増えた人物や能力の整理します
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2022年11月16日 11時) (
レス) @page44 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ロード - 続きを待ってます!頑張ってください (2022年5月11日 13時) (レス) @page44 id: edef8ab511 (このIDを非表示/違反報告)
生ハム - 続きが気になります！楽しみに待ってます！ (2021年12月30日 21時) (レス) @page44 id: 5150c17f30 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 16時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 初めましてエメラルドです更新頑張ってください (2018年12月12日 21時) (レス) id: 7f6748a7ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：露木 | 作成日時：2017年12月28日 10時
