１２５話 ページ35
No side
先程まで、Aのいた"妖精王ハーレクイン"が集まる空間
Aを見送ったハーレクインとミカは、菓子を傍に話していた
ハ「ねえ、ミカ、気になってたことがあるんだけど」
ミ「なに？言っとくけど、詳しい僕の過去は教えないよ」
ハーレクインは苦笑する
ハ「一度酷い目にあったからね、もうそんなことしないよ
お言葉に甘えて遠慮なく言わせてもらうとさ、なんで初対面のAにイライラするって言ったのか、気になってたんだ」
ミ「……」
ハ「キミ、初対面の人間には、軽く猫被って性格を判断するだろ？なのに、Aにはそれが一切なかった
―――なにか、あったの？」
ハーレクインの問いに、ミカは紅茶を口に含むと、音をならして飲む
ミ「単純な話だよ―――本当にムカついたんだよね、あの子に」
ハ「へえ？…Aは要領も悪くないから、キミの嫌うタイプじゃなさそうだけど」
ミ「確かに、要領のいいタイプは好きだけどね、あの子は論外
自己犠牲を美学みたいに捉えて、自分がいなければ上手くいく。なんて考えてるやつは大嫌いだよ」
舌打ちすらしそうな様子のミカに、ハーレクインは目を丸くする
ハ「…驚いたなあ」
ミ「僕にだって好き嫌いはあるよ
何年たっても何回死んでも何回生まれてもね」
ハ「いや、そうじゃなくてさ…」
ハーレクインは言葉を詰まらせる
ミカが怪訝なものを見るように、僅かに眉をよせた
ミ「…言いたいことは早く言ってほしいんだけど」
ハ「えー…なんて言えばいいんだろう？
キミの様子が、なんかさ、
自分に言い聞かせてるみたいなんだよね」
その瞬間、ぴたり、とミカの動きが止まる
ハ「…なんかまずいこと言った？」
ハーレクインがミカの様子を伺う
ミ「大丈夫…。ただ、キミが予想外にも鋭いことを言うからさ」
ミカは、どこか遠くを見つめたような顔で笑った
ミカさんもかなり過去がこじれてる人。話に出す予定はないんですが、かなーり細かい設定があります
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 401人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「成り代わり」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2022年11月16日 11時) (
レス) @page44 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ロード - 続きを待ってます!頑張ってください (2022年5月11日 13時) (レス) @page44 id: edef8ab511 (このIDを非表示/違反報告)
生ハム - 続きが気になります！楽しみに待ってます！ (2021年12月30日 21時) (レス) @page44 id: 5150c17f30 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 16時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 初めましてエメラルドです更新頑張ってください (2018年12月12日 21時) (レス) id: 7f6748a7ac (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：露木 | 作成日時：2017年12月28日 10時
