１１９話 ページ29
『な、な、な、なんですかあれ!?』
メ「この辺の森にいる生物だ
普段は危害を加えない限り大人しいんだが、繁殖期はそうもいかなくてな…」
走っている間にも、奇怪な鳥はこちらに飛んでくる
『そういうのは、早めに行って下さい！』
メ「すまん、忘れてた」
『忘れていいレベルの危険じゃないですよね!?
どう考えても命かかってますよねこれ！』
メリオダスに手を引かれ、足元に注意しながら懸命に走る
鳥はどうやらスピードはそこまでないのか、鳥との距離はどんどん空いていく
このまま逃げ切れるか、と思ったそのとき
(うそ、この体、体力なさすぎ…？)
Aは息が切れるのを感じていた
転生前の体では、Aは女ながらに男子と張り合うほどの運動神経があったのだ
体力だって、女子では一番あった
…だが、今の体は妖精族
飛んで移動するのが普通の種族
走ることはおろか、歩くことすらほとんどない種族なのだ。体力があるわけがない
(…やば、もう酸欠…)
メ「おいっ？」
酸欠で注意が散漫になったAは、木の根につまずいて転ぶ
メリオダスの手から、Aの腕か抜け落ちた
『メリオダスさ、ん…逃げ、て』
Aは必死で言葉をふりしぼる
倒れてしまった以上、無事であることは諦めていた
ならせめて、メリオダスだけでも生かそうと、Aは逃げるように促す
メ「キング！」
メリオダスが何かを呼び掛ける声が聞こえた
だが、もう何もできない
鳥が迫っている
明らかに怒っているその様子に、悪いことをしたとAは思った
(…ごめんなさい)
諦めて、目を閉じていく
だが、その目が閉じ終わる前に、鳥は打ち落とされた
メリオダスに、よって
メ「…逃げろなんて、言うな」
『メリオダス、さん？』
まだ状況が理解できてないAは、首を傾げる
メ「自分が犠牲になるなんて、言わないでくれ…」
メリオダスはAを抱き寄せる
その存在を確かめるように
ようやく状況が掴めてきたのか、Aは今頃になって、鳥がメリオダスによって倒されたことがわかった
そして、抱きしめられていることも
『メリオダスさんッ!?』
メ「…悪い」
メリオダスは、そっとAを離す
メ「店に戻ろうぜ、バンが飯作って待ってる」
『…はい』
聞きたいことは山ほどあった
なのにAは、メリオダスにそれらを聞くことができなかった
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2022年11月16日 11時) (
レス) @page44 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ロード - 続きを待ってます!頑張ってください (2022年5月11日 13時) (レス) @page44 id: edef8ab511 (このIDを非表示/違反報告)
生ハム - 続きが気になります！楽しみに待ってます！ (2021年12月30日 21時) (レス) @page44 id: 5150c17f30 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 16時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 初めましてエメラルドです更新頑張ってください (2018年12月12日 21時) (レス) id: 7f6748a7ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露木 | 作成日時：2017年12月28日 10時
