１０８話 ページ18
Aside
ハ「突然だけど、一つ質問させて
キミは、この世界のことをどう思っている？」
『この世界…？』
ハ「妖精王ハーレクインとして生まれ変わった、この世界のことさ」
そんなこと聞いて、何になるんだろう
でも、答えた方がいいんだろうな…
『前の…転生前の世界とは、全く違う世界だと思います
魔力だとか、前の世界になかったものが溢れかえってますし、なにより、ここには―――私を出来損ないと責める人はいなかった』
ハ「…そう」
ハーレクインは、続けて問う
ハ「この世界と前の世界に、何らかの関係はあると思う？」
『…ないと思います。違うところが多すぎる』
ハーレクインが、私を指差す
ハ「そこが一つ目の"誤解"だよ
この世界と前の世界は、異世界でも何でもない。同じ世界だ」
『…え？』
ハ「正確には、前の世界は、この世界の未来の姿
長い時を経て、この世界はキミの―――転生前の世界に変わっていく」
なに、言って
『ありえない!!前の世界には魔力も妖精も、何もなかった！』
ハ「人と人ならざる者は、ある時を境に住み分けられた
魔力も、段々と失われていったんだ。例外を除いてね」
私の問いにすらすらと答えていくハーレクインに、ますます混乱する
ハ「さて、二つ目の質問だ
転生前のキミに―――魔力はあったと思う？」
『あるはずがない』
反射的に答えていた
魔力があったなら多少にかかわらず兆候があるはずだ
ハ「それが二つ目の"誤解"
転生前のキミには、魔力が宿っていた
あの世界の、数少ない例外
それがキミであり、キミの生家である宮代家だ」
声も、何も、出なかった
自分の中のキャパシティが、許容量を越えて壊れてしまったような、情報を処理できずに重くなってしまったパソコンのような感じだ
ハ「キミには女神族の魔力が宿っていた
これまではオイラが頼まれて預かっていたけど、キミに託そう
キミなら、コレをまちがわずに使えるさ」
ハーレクインは、穏やかな光を放つ魔力のかたまりを私に向ける
魔力のかたまりは、すっぽりと私の中に入っていった
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Moon(プロフ) - こんにちは(*ˊᵕˋ*)コメント失礼します🙇♀️とても、続きが気になるのでよろしくお願いします。m(_ _)m (2022年11月16日 11時) (
レス) @page44 id: b2ea47ad96 (このIDを非表示/違反報告)
ロード - 続きを待ってます!頑張ってください (2022年5月11日 13時) (レス) @page44 id: edef8ab511 (このIDを非表示/違反報告)
生ハム - 続きが気になります！楽しみに待ってます！ (2021年12月30日 21時) (レス) @page44 id: 5150c17f30 (このIDを非表示/違反報告)
サヤ(プロフ) - 続きが楽しみです！頑張ってください！ (2020年12月5日 16時) (レス) id: 4f60a72d2e (このIDを非表示/違反報告)
エメラルド - 初めましてエメラルドです更新頑張ってください (2018年12月12日 21時) (レス) id: 7f6748a7ac (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：露木 | 作成日時：2017年12月28日 10時
