踊り手ちゃんを幸せにしたい。【青】

幸せ29 ページ32

青 side


Aちゃんが連れていかれた。



だけど、足が動かなかった。



助けれなかった。




追いかけたかった。



追いかけれなかった。









1週間後



配信をやる気にもなれなく、公式も、個人も
体調不良を理由に休んだ。





(ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ)

こんな時に誰だよ、と思いながら
重い足を持ち上げ、玄関に行った。




こ「はい」

「ころんさん？！風香です！」

こ「あぁ。どうも」

風「Aちゃんと連絡取れないんですが.....」

こ「っ...」

風「なに...したんですか」

こ「連れてかれた.......」

風「え...？」

こ「お母さんにっ...連れてかれた.....」

風「.....ころんさんは...何してるんですか」

こ「.....」

風「Aちゃんの事...心配じゃないんですか」

こ「そんなの、心配だよ」

風「なんで助けに行けないんですか」

こ「わかんねぇ、わかんねぇんだよ」

風「行きたくないんですか？行けないんですか？」

こ「行けない。1人だからっ.....」

風「何言ってんですか。1人じゃないですよ。」


は？どーゆう事...？



「いやー、こんな弱い男だったとはねぇ。」

さとみくん...？


「助けないなら僕がもらいますよ。」

るぅとくん...？


「らぶらぶだったのに、なんでかなぁ。」

莉犬...？


「まだ戻れるやろ」

ジェルくん...？


「まだ、助けられるよ。」

なーくん...


風「ひとりじゃないです。」

風香さんも。




こ「みんな...」

さ「早速、行っちゃうかぁ？！」

全「おー！！！」

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