*《2》 ページ29
まといさんに呼ばれて、みんなが私のことを見ているのに気づきました。
そんなに変だったかな、私……?
「大丈夫ですか?何か悩み事でも……」
「あ、ううん。悩みっていうんじゃないんだけどね、その……」
本当は毎日会いたいんだけど、会っちゃいけないのかな……って。
呟いたその言葉に、全員が一斉にガタッと音を立てて立ち上がる。
「ちょっとA相手は誰なの」
「い、意外だよ!Aにもそういう人がねぇ……!」
「ちょっとまといさん、意外って……!
でも私もびっくりしましたよ!」
「えーっ!ボクも気になるじゃーん!」
「リリカも知りたい!ねえねえ誰なの?」
「ああ、いや別に、そういうのじゃ……」
わぁ……みんなに囲まれてます。
前にも似たようなことがあったような気がするけど。
そうして質問攻め状態で狼狽えていると、控え室のドアが開きました。
「ああ、ごめんよ、今日はもう人数が……って、アタリじゃないか!
今日はもう来ないかと……」
「えっ、アタリくん!?」
ついつい反応してしまって、みんなにまた驚かれてしまいました。
「も、もしかしてAさん」
「いやあのそうじゃなくて」
「確かに何か雰囲気良さそうだよね〜」
「そんなことは、」
「じゃあ私がアタリをkillね」
「「「それは駄目ーーーッ!!」」」
「……お前ら、何の話をしてんだ?」
ドアの近くで、アタリくんだけがわけも分からぬといった表情でいました。
*
「ルチさんただいまー……」
「おかえ……大分疲れている様だな?」
「ああ、はい……まあ」
「ふ……夕食は出来ているので座ると良い。
今日はトマトソースにしたぞ」
「わーひ、待ってましたー!」
ルチさん特製のトマトソースパスタ。
とっても美味しいんですよ。
それに、パスタ系の料理は好きなので嬉しいです。
ちゃんと手を洗ってからテーブル前の椅子に座って、両手を合わせていただきまーすっ。
「つい先程までは疲れていた様に見えたのだが……急に元気になったな?」
「ルチさんの料理を食べると、元気になるんですよ〜」
「ふふ、それは嬉しいな。
……ところでA、これを」
「……?」
ルチさんがテーブルに置いた、一通の封筒。
端には"To White Lily"の文字。
「"白百合さんへ"……」
「私が帰ってきた時に、このテーブルに置いてあったんだ」
これはお前の事なんじゃないか?
そう言いながら封筒を手渡すルチさん。
これは一体、誰からの手紙なのでしょう……?
*《3》→←【C】その、雨音へのお誘いは……。《1》【十文字アタリ】
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愛里(プロフ) - この小説大好き。もっと挿絵を増やして欲しい!Twitterフォローしたよ。 (2018年9月2日 16時) (レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 悠真さん» ありがとうございます!!!!そう言われると私も好きになります!!!!(最敬礼!!!!!)(もちつけ) (2017年12月27日 21時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
悠真(プロフ) - 好きです……ッ!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!! (2017年12月27日 0時) (レス) id: 238371ad35 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 李暗さん» バレてしまっては仕方ない。← (2017年12月26日 15時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
李暗 - まじめな顔で面白い事をする鬼神様…第2期…鬼灯ですか? (2017年12月26日 13時) (レス) id: 32a03187a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レウィシア | 作成日時:2017年11月19日 1時