＊《７》 ページ41
……私が学生をしていたのは……卒業したのは、何千年前だっただろう。
今となっては、そんなことどうでも良いのだけれど。
何故なら、その閉ざされた数千年の代わりに、私は新たな世界に来られたのだから。
退屈で、退屈で、退屈で……早く終わって欲しいあの時間が、この世界に来たことで終わったのだから。
……そうでなければ、今こうして魔女じゃない女の子達と、旅館に来て皆でご飯を食べる、なんてことも出来なかったのだから。
「A！あれは何だい？」
「サニーミルクのホイップケーキ。
あれ七割がホイップクリームなの」
「A、このモンブランは人間が食べても大丈夫なのよね？」
「ヴィオレッタ……此処の食べ物は人間も魔女も食べられるものしか置いてないわ。
心配なら、人間食コーナーに行ったら」
「ねえ、これもよさそうじゃない？」
「あれも食べてみたい！
リリカお姉ちゃんあれとって！」
「……自分達で食べられる分にしなさいね」
お風呂から上がった後、着替えてから私達は晩ご飯を食べに食堂へ向かった。
先程からまといは色々な食べ物を指さしては私にあれは何かと訊き、ヴィオレッタは毒の有無を尋ね、リリカやコクリコは目に付いたものを兎に角トレーに乗せていっている。
そう、此処はバイキング形式なのだ。
「あらァ、このトマト、艶があって良いじゃない」
「……魔界に畑って、あるんでしょうか」
ジャンヌとマリアはサラダコーナーでじっと野菜達を見つめていた。
ちなみに此処の野菜は"ティエカラ"(花の国)産の新鮮素材。
鮮やかで色とりどりのそれは、"食べられる花畑"と言って良いくらいだ。
ジャンヌには是非とも、ティエカラの畑を見せてやりたい所。
……そう、先程お風呂で会った幼馴染み……"ククちゃん"の事だけど、彼女は少し後から行くとのこと。
久し振りに再開できた旧友……今は服のお店を経営していると言っていた。
あれは完全に魔女向けの店で、羽を持つ者が着るような服ばかり置いてある所なのだけど……折角だから今度、紹介くらいはしておこうか。
……あ、お風呂でどんな話をしていたのかって？
それは貴方にはまだ秘密。
また今度、お話するわ。
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長くなるので、続きはまた今度に。
【Ａ】よく分かんないけど褒めてるらしい《１》【十文字アタリ】→←＊《６》
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愛里(プロフ) - この小説大好き。もっと挿絵を増やして欲しい！Twitterフォローしたよ。 (2018年9月2日 16時) (
レス) id: 95c5af7e07 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 悠真さん» ありがとうございます！！！！そう言われると私も好きになります！！！！（最敬礼！！！！！）（もちつけ） (2017年12月27日 21時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
悠真(プロフ) - 好きです……ｯ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！ (2017年12月27日 0時) (レス) id: 238371ad35 (このIDを非表示/違反報告)
レウィシア(プロフ) - 李暗さん» バレてしまっては仕方ない。← (2017年12月26日 15時) (レス) id: b8b95089d5 (このIDを非表示/違反報告)
李暗 - まじめな顔で面白い事をする鬼神様…第2期…鬼灯ですか？ (2017年12月26日 13時) (レス) id: 32a03187a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レウィシア | 作成日時：2017年11月19日 1時
