昔話byチヒロ ページ3
時を戻し慎之介は…
二乃『…』
二乃はホテルに泊まろうとしていた…
慎之介『すいません!もう1人いいですか?』
ひとまずホテルの部屋で話す事にした。
二乃『あんた…何しに来たの?』
慎之介『心配だから…荷物なら最低限持って来たから安心して。』
二乃『帰って来いとか言わないの?』
慎之介『別に…お互いギスギスしてるのに帰れなんて言えないよ…』
何時もより重い雰囲気で慎之介は言った…
慎之介『この前、俺が兄弟二人に甘えてた話はしたよね?』
二乃『前に話すって言って事?』
慎之介『ああ…俺は昔は小学校の途中で不登校になったんだ…』
慎之介は過去の話を話し始めた…
慎之介『小学校4年生の時には暁斗は既にブレイクダンスを始めて3年経った、良太郎はとにかく明るかった…その時に俺は小学校を行かなくなった……その時は母さんも父さんにも怒られたでも…俺は学校に行く事は無かった…それで中一くらいかな…その時に父さんが亡くなった…流石に俺も目が覚めて、学校に行き始めた…同時に小説を書く為、出版社にも入った…結局、罪滅ぼしなのかな…良太郎は何を勘違いしたのか…俺は頑張って居ると思ったらしい…』
そう言って慎之介は話を終えた…
二乃はポロポロと泣いていた…
二乃『…ちょうど良い泣ける話!めっちゃちょうど良い!』
慎之介『無理しないで…兄弟以外には誰も知ら無い話だから…』
慎之介が辺りを見回すと、破られたプリントがテープ直して解かれていた…
慎之介『解いてたの?』
二乃『ぃ、一応悪いとは思ってるわよ、ごめん…』
慎之介『それは良太郎に言ってあげなよ…てか五月姉さんにも謝ろうよ…まだ叩かれた事根に持ってるの?』
二乃『なんだか…五月が知らない子になったみたい…』
次の日…
慎之介『思ったんだけど…人が変わってくのは仕方ない…過去も忘れて新しい生活も良いじゃないかな?だから姉さんも仲直りしようよ?』
二乃『…忘れたら良いってそんな簡単に割り切れないわよ…独り言…私達が同じ外見、同じ性格だった頃まるで全員の思考が共有されている様な気でいて居心地が良かったわ…でも5年前から変わった…皆少しずつ離れて行った…一花が女優なんて知らなかったわ…まるで五つ子から巣立って行くように私だけを残して…私だけがあの頃を忘れられないまま、髪の長ささえ変えられない…だから無理にでも巣立たなくちゃ行けない…1人取り残されないように…』
二乃の独り言は終わった…
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作者名:チヒロ『幽旡』『由木』
作成日時:2020年2月29日 21時