気持ち…Byもりやん ページ26
一花(三玖頑張って!)
暁斗「あっ、一花姉さんどうしたの?」
一花「わ!」
ゴン!と言う一花がドアノブに手をぶつけた音と共に一花の体が浮いた。
暁斗「何やってるの?」
一花「やば!」
暁斗「丁度今帰った来た所だけど」
自販機にジュースを買いに行っていた暁斗が後ろから話しかけた。
一花「あ!ねぇねぇ今から買い物に行くんだけど一緒に着いてきて!」
暁斗「あー、荷物持ちですね分かります」
一花「まあそう言う事!行こ!」
一花は暁斗の手を引っ張って近くのショッピングモールに言った。
暁斗「今日は何買うの?」
一花「んー、服かな〜」
暁斗「それだったら俺も服屋に用事あるし、丁度いいや」
一花「え?何買うの?」
暁斗「帽子、最近ボロボロになっちゃって…」
一花「どうして?」
暁斗「ヘッドスピンの練習」
一花「なるほど…ねえ、私が服コーディネートしようか?」
暁斗「へ?」
一花「ファッションを気にしないとモテないぞー!」
暁斗「出来れば女性に近づいてくれない方が…」
一花「別に近づかれるって決まった訳じゃ無いよ?」
暁斗「まあ、ここはありがたく御礼申し上げます」
一花「よろしい」
そう言って一花姉様のもと、ファッションショーが始まった。
一花「これなんか似合いそうだよ?」
暁斗「明るい色…似合うかな?」
一花「似合うよ!ほら試着してきて!」
暁斗「分かった…」
選ばれた服は赤と黒の横縞模様のTシャツとジーンズのジャンバー、黄土色のパンツに黒いニット帽だった。
暁斗「似合うかな〜?」
一花「思ったよりも似合ってるよ?」
暁斗「まあ姉さんがそう言うなら」
店員「彼氏さんですか?それだったらお揃いのコーディネートはいかがですか?」
一花「かっ、彼氏…」
暁斗「いや彼氏じゃ…」
一花「彼氏です!」
暁斗「え?」
一花「女の子に慣れる練習、今日だけ恋人です。」
真っ赤に頬が染まった一花が耳元で言った。
暁斗「学校の人に見られたら本当に恋人って思われるかもだけどまあでも拒否権は無さそうだね」
一花「そう言う事」
暁斗「あっ、一花姉さん手…」
一花「あっ、腫れてる」
暁斗「さっきぶつけた時か、気をつけてよ一花姉さん、結構ドジなんだから」
一花「あっ…」
一花の手を掴み見せて、と暁斗が言った。
暁斗「打撲だね、そこまで酷いのじゃないから帰ったら湿布貼るよ」
一花「うん…」
その後散々一花に連れ回されたとさ。
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作者名:チヒロ『幽旡』『由木』
作成日時:2020年2月29日 21時