男装してても心は女。６【佐野万次郎】

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武道の体に空いた２つの穴



武「あ・・・あ・・・が・・・あ」



ドン



躊躇なく三発目を打つマイキー



『いい加減にしろ！俺らはこいつを殺しに来たわけじゃないだろ！』



何でこんな事・・・


ドン



『アガッ』



胸に痛みが走る



マ「・・・ごめんな蓮、タケミッチ俺のクソ見てぇな人生に巻き込んじまって」



「俺らの長旅もここで終わりだ」



出て行こうとするマイキー



『マ・・・ゲホッゲホッ』



上手く呼吸ができない



武「助け・・・に、助けに行くよ・・・何度だって・・・君たちの為なら・・・」



『武、道』



マ「助けなんて望んでねぇよ・・・ここで全部終わらせる」



屋上へ続く階段を昇って行ってしまったマイキー



「あいつ、飛び降りようとしてるぞ！」



「やばくない！？」



外が騒がしくなる



飛び降り・・・



『あいつ・・・！ガ八ッ』



上手く力が入らない



マ「行くぞお前ら！！」



上から聞こえてきたマイキーの声



もう間に合わねぇ！



マイキーside



一人屋上に上る



ここで俺の人生も終わり



辛い事だらけだった俺の人生



パーが捕まって、場地が死んで、蓮も巻き込んで、ケンチンも死んだ



その悲しみも今日で終わり



「あいつ、飛び降りようとしてるぞ！」



「やばくない！？」



どんどん人が集まる



目を閉じて今までを思い出す



真一郎



真「どうだ？万次郎頂点の眺めは」



エマ



エ「いい感じ？」



場地



場「みんなを守ってくれたんだよな！」



ケンチン



「分かってるぜ！マイキー！」



東卍の皆



「総長！」



マ「行くぞお前ら！！」ニッ



トン



体が浮く



これで、終わる・・・これで



ガシッ

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