男装してても心は女。３【佐野万次郎】

遅くなったすまんです ページ13

2月22日



『おはよー。』



朝早くに廃ビルに行った。



春「おはようございます」



『ッ！・・・春千夜かよ。』



後ろから出てきた春千夜。マジビビった



春「こんな早くにどうしたんですか？」



『俺はイザナと墓参りの約束しててな。お前はどうしたんだよ？』



春「隊長と泊まり込みです」



『・・・お前ら仲いいよな。イザナは？』



春「屋上で寝てました」



また屋上・・・



屋上に行ってみる



ガチャ



扉を開けてもイザナの姿は無かった。



『あ？いねぇじゃねぇか』



せっかく階段上ってきたのによ・・・



せっかく屋上に来たから景色を見てみる



『・・・』



柵に座って目を閉じる



まだまだ冷たい風が伸びた髪をなでる



『伸びたな・・・結んでくれる奴いねぇし・・・』



？？「何してんの？」



『ッッ！あっぶね！』



後ろからかけられた声に驚き柵から落ちそうになる。



イ「・・・バカだな」



そう言いながら俺の隣に座るイザナ



『マジビビったわ』



二人でしばらく景色を見ていた



イ「なぁ、お前髪伸びたよな？」



急に俺の髪を触りながら言うイザナ



『あぁ・・・俺、つい前まで男装しててかつら付けてたんだけどよ、取ってても男に見えるぞって言ってくれた奴がいて取ったんだよ。それからは髪結んでもらってたんだけど・・・』



今はそいつとも会えねぇからな・・・



イ「・・・よし！切るか！」



『は？』



イ「だって邪魔だろ？ついでに染めようぜ」



墓参りまで時間あるしさ、と俺の手を取って走り出した。

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