男装してても心は女。2【佐野万次郎】

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「マイキー君！蓮さん！あの、えっと元気でしたか？」



「『うん/ああ』」



「あの・・・すみません」



涙が止まらなかった。



『泣き虫は相変わらずか？』



マ「今日呼んだのは頼みがあってね」



「え？頼み？」



マ「ここに来て兄貴の事思い出したらさいろんな思い出があふれてきて」



マ「ガキの頃はよかった。いろんな奴と殴り合って分かり合って笑いあって泣いたりしてさそうやって東卍は多きくなっていったんだなって。」



やっぱりマイキー君は変わってない。



三ツ谷君を殺すわけがない。



マ「たけみっち、何で東卍から出てっちまったんだよ。一緒にいてほしかった。兄貴のように叱ってほしかった」



マ「抑えられなかった。俺が俺でなくなることを」



武「え、それってどういう・・・」



マ「三ツ谷達を殺したのは俺らだ。」



武「え・・・！？」



マ「あいつらは皆・・・皆俺らが殺した。」



マ「だから頼む、お前が終わらせてくれ」



ガチャン



マ「俺らを殺せ。」



拳銃を投げてそういうマイキー君。



マ「ここで全て終わらせたいんだ。俺の夢・・・俺らの夢を」



「な、なに言ってんだよマイキー君。やめてくださいよ、訳わかんないですよ・・・あっていきなり殺せなんて・・・ドンッ」



喋ってる途中に響いた音。



「え？」



目の前で崩れ落ちるマイキー君。



「マイキー君！」



マイキー君は拳銃で撃たれていた。



そしてその拳銃を握っていたのは・・・



「蓮さん・・・！！」



蓮さんだった。

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