晩ご飯のそのあとは ページ15
あの景色の余韻を噛み締めて部屋に戻ると、おばぁさんと鉢合わせた。
「もうお食事の用意が済みましたのでお呼びしようと思っていたところでして」
「ならちょうどいいですね!」
「はい、こちらのお部屋へどうぞ。。。」
俺たちの部屋の斜向かいの部屋に通された。
すっごい豪華なてんぷらとかが用意されていた。。。
無一郎君と手を合わせていただきますをしてから、ご飯を食べてった。
味は濃すぎず薄すぎず、ちょうど良い塩梅だった。
てんぷらの衣もさくさくしていて、相当な美味しさだった。
おいしかった、とおなかをさすっていたが、もうそろそろ鬼が出現すると言う時刻になる。
「無一郎君、時間が」
「わかった」
おばぁさんにごちそうさま、と言って部屋に戻った。
いつの間にかお布団を敷いてくれていたおばぁさん。感謝だ。。。
窓の外を見れば、それはそれは美しい満月が昇っていた。
今回の鬼はどんな奴なんだろうか、気になってきた。
でも最悪な事をする鬼だ。表も醜いんだろうか。
「A、こっちおいで?」
考えていると、無一郎君が柔らかくほほえんで手を広げていた。
あぁ、そうだ。
今から
俺は無一郎君のように刀をそばに置いて、無一郎君に抱きついた。
無一郎君はその細い指先で俺の顎を撫で、掬い上げた。
1人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:Ro:A | 作成日時:2019年9月23日 3時