『本当の裏切り者は誰だろう』

LIAR295 ページ24

「どこかなー？お姫様は」



呼ぶのがめんどくさくなったのか、
よいしょっと言って舞台を降りるとキョロキョロしながらこちらに歩いてくる


わざとらしいのも腹立つけど歩き方も王子っぽくて腹立つ。




「お、」




『げ。』





ぱちりとluzと目が合った。
それににっこりと嬉しそうに笑うと、こちらに走ってくる
王子って言うより忠犬？




「みーっけ！！」



『oh......』



みーっけ。ってか、
絶対気づいてたろ。



誰だよこいつが天然だって言ったやつ。





「じゃあ行こっか！お姫様！！」




『ぅ、おっ！？』





そう言うと、私の膝裏と首の後ろに手を回す


ふわりと体が宙に浮いて、目の前がピエロの仮面だけ。




「何あれ私もされたいー！」




「あれって〇組の雪村さん？」



女子の悲鳴が響き渡る
やめてくれ…最近太ったんだよ…



『あの、、離して、、』



「だめ」



『鬼か！！』



そのまま私を抱き抱え(多分お姫様抱っこ)壇上に歩いていく
恥ずかし(死)いいいいいい。



歩きながら、私の額にすりすりと自分の額を重ねるluz。…犬。





「Aの匂いやぁ…」




『お前それが許されるのはイケメンだけだぞ！？
自分の顔に感謝しろ！？』





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