20 ページ21
Yuto side
ジリジリと焼けるグラウンド
優「那須、いい球投げるな……。」
キャッチャーをやりながら、独り言を言う俺。
那須のおかげで、ここまで０点で抑えられている。
でも。こっちも０点のままだ。
勝負も中盤。
「おおっ！！」
客席がザワつく。
優「え？」
那須の前に現れたバッターは、ホームラン王で有名な選手だった。
ピンチだ。０点での、この選手。
「落ち着いていけー！！」
客席やベンチで騒ぐ人。
優(落ち着け)
サインすると、頷く那須。
指示通り、落ち着いた球が来た。
相手は見逃し。
那須は少し安心した顔を見せた。
……っ！！
でも、俺は相手がニヤついたのを見逃さなかった。
こいつ、油断してるっ！！
次で確実に打ってくる。
優(勝負に出ろ)
那須は少し驚いた顔をして頷いた。
足を上げ、大きく振りかぶった那須が投げた、1球は
「っ！！！」
とても速く、俺も見失う程の速球だった。
俺のグローブに球は収まった。
優「よくやったぁっ！！！！」
って叫んだけど、相手の顔は多分怖すぎて見れない。
叫ばなきゃ良かったと後悔する。
そこから、相手は怖気付いたのか1球も打てないでアウトになった。
相変わらず、０点と０点。
気づけば終盤。
監督「タイム。」
監督の声が少し枯れていた。
監督「�盒供△�前出てくんね？」
優「えっ！？俺が打つんですか？？」
俺は打つのが苦手だし……。
監督「今のお前ならいける。」
監督の真っ直ぐの目を見て、
優「俺、やります。」
そう言うしかなかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 45人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はつね(プロフ) - すてきな作品です！涙止まらないです！ (2020年5月5日 6時) (
レス) id: ee2a92e956 (このIDを非表示/違反報告)
雨ノ宮心音(プロフ) - 実在する人物なので、オリジナルフラグを外した方がいいですよ！違反報告されます。 (2017年7月2日 10時) (携帯から) (レス) id: 665a044116 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：みさの | 作成日時：2017年6月2日 20時
