記憶184 ページ44
頭が警鐘を鳴らす。
これは不味いやつだ。
これ以上聞いてはいけないやつだ。
この後に続く言葉なんて、相当な鈍感でも、前代未聞の馬鹿でも分かるだろう。
自惚れでもなんでもない。
多分彼は私のことが――。
でも、それを聞いてしまったら今の関係には戻れない。
どうせあと少ししかこの世界には居ないのだから、せめて綺麗な思い出だけを残したい。
残してあげたい。
どこの誰とも知れない私なんかが彼の心に住むなんて、それは私がいなくなった後もここに存在し続ける彼にとっての汚点になってしまう。
自分勝手にも程がある。
�爐匹Δ任發いき瓩砲呂覆蠅燭�ないくせ、�牋貳岫瓩砲發覆蠅燭�ないなんて。
……ちがう。
私は、一番にはなっては
だから今だけは、相当な鈍感で、前代未聞の馬鹿で、何にも気付いていない演技をする。
そうすることが最善なのだ。
｢友達でなければ、ここまで心配しませんよ｣
悲しそうな顔を見なかったフリをして、私は笑った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
｢友達じゃなければ、ここまで心配しませんよ｣
明らかな牽制。
高坂は善法寺が言おうとした言葉を悟って、わざとその言葉を選んだ。
言わせてなるものか、と。
(そんな牽制しなくたって、あんな顔されたら言えないよ)
『ただの友達が、ここまで心配すると思う？』
その質問を投げかけた時の高坂の表情を、善法寺は見逃さなかった。
焦り、困惑、動揺、迷惑、面倒、……悲しみ。
それら負の感情を一気に浴びたような顔を、ほんの一瞬だけ、彼女自身も無意識のうちにしていた。
｢……そうだよね！ 何言ってるんだろう。睡眠不足で変な思考回路してたのかな｣
空元気だった。
数歩先に進んでいた高坂の隣に行くために歩き出す。
(こんなことが言いたい訳じゃない。本当は君に伝えたいことがあるんだ)
でも、辛い思いをさせたい訳でもない。
互いが互いを思うあまり、どちらも納得のいかない終わりを迎えてしまう。
爪がくい込むほど強くこぶしを握る。
どうにもならないことを恨んで、悔やんで、涙が出そうになって、それを堪えるために。
僕がもっと遅く生まれてれば……君がもっと早く生まれてれば……、せめてこの気持ちを聞いてもらうことくらいは叶ったのだろうか。
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小学7年生(プロフ) - ビビさん» コメントありがとうございます！ ぼんやりとしか決まってないですが、アンケの結果を考慮するとこんなるかなぁというのはあります！ ありがとうございます、最後まで頑張ります(^^) (2020年3月4日 17時) (
レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
ビビ - 初めてコメントさせていただきます。続きが気になって仕方ないです。終わり方決まってるんですね、どんな風になるのか楽しみにしてます。これからも応援してます。 (2020年3月4日 12時) (レス) id: 1ea5bff0da (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - ゆきさん» めちゃくちゃ嬉しいです……(；ω；)一応終わらせ方のだいたいの方向性は決まってるので最後まで見て頂けると幸いです(●´▽`●) (2020年3月1日 12時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
ゆき - 初めまして、こんにちわ！このお話とても面白くて凄く好きです！これからどうなるのかとても楽しみです♪無理せず頑張ってください！応援してます(*´ω`*) (2020年3月1日 10時) (レス) id: d382303660 (このIDを非表示/違反報告)
小学7年生(プロフ) - ウーロンティーさん» 光栄です！ ありがとうございます、頑張ります〜！！ (2020年2月19日 0時) (レス) id: f875b378db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小学７年生 | 作成日時：2020年1月24日 18時
