#06 タオル ページ6
『大丈夫ですよ!
ってかビショビショですね…ちょっと待っててくださいっ』
まさかこんな形で会うなんて…。
久しぶりにお店に顔を出した彼は本を買いに来たわけでもなくコーヒーを飲みに来たわけでもなく、
このお店に入った理由は雨宿り、、、。
なんだかガッカリしながらも、私は急いで取りに行った新品のバスタオルを渡した。
『これ、使ってください』
「いっ…いいんですか?」
遠慮がちに私に問いかける声が、小さかった。
『どうぞ。』
「ありがとうございますっ」
彼が服や髪を拭いている間に、私は外の「open」の看板を「close」に変えた。
どうせこんな大雨じゃお客さんも来ないし今日は臨時休業ってことで(笑)
「すみません、本当にありがとうございます!
これ洗って返しますね」
そう言ってタオルをカバンに入れようとするから必死で止めに入った
いやいやっそんな濡れたタオルカバンに入れちゃマズイでしょ(汗)
『大丈夫です大丈夫ですっ!ここで洗えるんで!!』
「へっ?」
途端に彼は不思議そうな顔をした
『あぁ…ここのお店、二階が住居スペースになってるんです』
「じゃあ、ここに住んで…?」
『っはい。そういう事になりますね(笑)』
明らかに興味津々な様子
大きな瞳が少年のようにキラキラと輝いている。
『良かったら…雨が止むまで見ていきますか?』
今度は何の遠慮もなく即頷いた。
この人、結構素直な人なのかもしれない、、、。
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みき(プロフ) - 続きが気になる終わり方だったので、3日後に映画に行く〜も描いて頂けると嬉しいです。よろしくお願いいたします。 (2018年7月22日 5時) (レス) id: b4e2f9f02b (このIDを非表示/違反報告)
pin☆(プロフ) - 残念な気持ちもありますが新作を楽しみにしてます!これからも頑張って下さい!応援しています。 (2016年2月9日 23時) (レス) id: 6e9497e429 (このIDを非表示/違反報告)
誠(プロフ) - 消しちゃうんですか?残念ですね〜…。いつか、また書いて下さい! (2016年2月9日 23時) (携帯から) (レス) id: 5b09fbd5de (このIDを非表示/違反報告)
かな - 更新、頑張ってください! (2015年9月28日 9時) (レス) id: dc28adfdb0 (このIDを非表示/違反報告)
戸塚りぃ - izumiさんの小説いつも読んでます!この話も大好きです。応援してますっっ(^人^) (2015年8月31日 1時) (レス) id: 04b4ec3a6e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:izumi | 作成日時:2015年8月28日 4時