【第8話】料理 ページ9
気を取り直して料理をし始める。
『ねぇ、死神って人間のご飯も食べられるの?
……てかなんでそんなニヤけてるの?』
ふと思ったことを尋ねてみれば彼は宙に浮き
ながらニヤニヤとこちらをみていた。
おそ「いやー、だってさぁ。
これってなんか“新婚夫婦”みたいじゃん?」
『はぁ!?』
新婚夫婦をわざと強調して爆弾発言をしたおそ松に、恥ずかしさから手元にあったおたまを投げる。
それは一直線におそ松へと飛んでいき見事にクリーンヒット。
ナイスコントロール、私。
おそ「いってぇ!!
なんで!?Aが聞いてきたんじゃん!!」
『そんな変なこと考えてるなんて思わなかったからよ。
それよりご飯は食べられるの?』
理不尽だのそれはズルいだのとブツブツ呟きながらおそ松は頷いた。
よし、じゃあ2人分作るか。
自分以外の人にご飯を作るのがなんだか久しぶりな気がして、料理を作るのがいつもより楽しい。
特にこの家に住んでからは独りで、毎日が寂しかった。
昔から…色々と1人でいることが多かったから。
私の最期はどんどん近づいてきているのだろうけど、こんなに楽しい最期なら私も特に悔いはないかな。
・
・
この時は本当にそう思っていた。
これから起こる様々な問題など、この時の私は知る由もなく。
ただ純粋に、心の底からそう思っていたのだ。
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サクラ - 更新楽しみに待ってますので戻ってきてください!おねがいします! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
玲紋 - 気になります!続きが!応援してますね! (2016年3月21日 1時) (レス) id: eee74b7045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももももっち。 | 作成日時:2016年1月10日 23時