【第3話】教会 ページ4
徒歩20分程で着いたのは薄暗い森。
ここの森には、小さな湖がある。
確か今の家に引っ越してきた日に道に迷っちゃって森の中に迷い込んだんだっけ…。
その時に教会と湖を見つけたのだけど、急に気を失って目が覚めたら自分の家にいた。
一体誰が私を家まで運んでくれたのか、今でも分からない。
本当になんだったんだろ…?
不思議に思いながら森の中を歩いているとようやく目的の教会に辿り着く。
中に入ろうと扉に手をかざそうとした瞬間、勝手に扉が開いた…
『え…!?』
?「え?」
と思ったがそれはどうやら勘違いだったようで、中にいた神父さんがタイミング良く扉を開けだけだった。
?「フッ。ようこそカラ松girl。
何か悩み事でもあるのか?」
『カ、カラ松girl…?』
なんじゃそりゃ。
どう反応していいか困っていると、後ろから「あぁ、そいつのこと無視していいから」という男の人の声が聞こえてきた。
反射的に振り返るとそこには女神様の様な格好をした人がいた。
そう女神様……
『えぇ!?
あ、あの…なんでそんな女神様みたいな格好しているんですか?
もっとちゃんとした服着て下さい!!』
赤くなった顔を隠すのと目の前の大胆な格好の人が見えないように顔を手で覆いながらそう言うと、困った様な唸り声が聞こえる。
?「うーん、そう言われてもねぇ…。
一応、これが正装だし。それに僕、本物だよ?
それより、教会に用があって来たんじゃないの?
ほら、入って入って。」
『えっ、ちょ…!』
頭の中がごちゃごちゃしたまま、グイグイと背中を押されて教会の中へと入る。
昨日の死神といい今の女神といい、何がどうなっているのか自分でもよく分からない。
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サクラ - 更新楽しみに待ってますので戻ってきてください!おねがいします! (2018年2月15日 18時) (レス) id: 82bd22f655 (このIDを非表示/違反報告)
玲紋 - 気になります!続きが!応援してますね! (2016年3月21日 1時) (レス) id: eee74b7045 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ももももっち。 | 作成日時:2016年1月10日 23時