虹色＿の男子達 (ページ12)

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俺が義理って知った時には

もうAは知っていた。

びっくりした。

でも

やっぱりそうじゃないか？って
心のどこかで思ってた。

俺とAはあまりにも似ていない。

幼い頃幼稚園の時
俺は両親が亡くなり
Aのお母さんに引き取られた。

Aのお母さんはとても優しくて
微笑むととても綺麗だった。

その笑顔はとてもAに似ていた。

けど、Aのお母さん、

俺達のお母さんは
なくなってしまった。

そこからは
思い出したくない合図がした。

もう思い出すな、やめろ、

俺は俺に言い聞かせた。

俺は自分の両親が
どんな人なのか何も知らない。

俺をなんと呼んでいた？
俺をどんな顔で見ていた？

おれを、、

『理空』

理空「あ、A、、、どうした？」

『理空、今日変だよ？何かあった？』

と言って、
Aは理空の部屋のドアを開けた。

理空はただただ

《《心配かけたくない》》

と思った。

理空「え？何も無いけど？」

と言ってニコっと笑った。

『えーーうそつくなー！！』

『理空の偽笑顔バレバレだよ？』

理空「あー、昔の事思い出してた」

『そっか、じゃあ、気分転換しよっ！』

Aはお母さんに似た笑顔で、
俺に微笑んだ。

理空「じゃあ、何する？」

『お笑い見よっ！！！笑』

夜遅くまで近所迷惑にならないように
頑張って口を抑えながら
2人は笑っていた。