Is this love？【ymin】

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こんなに頻繁に会っていたのに、知念のたった一言で自分の愚かさを知った。



一緒にいて10年以上。
今頃自分の気持ちに気づくとかありえないだろ。



メンバーで年上で男だぞ…



年上はどうでもいいとしても、ありえないだろ。先輩へのあいつの態度に年下の俺はいつもヒヤヒヤさせられているし、いつもテキトーなくせに性格はどこまでも捻くれてるし、身体だって鍛えてないからペラッペラだし。



だけどなんだかんだ言っても俺たちのことを悪く言ったりはしないし、いつも笑って話を聞いてくれる。頭が良いからなのか話をしていても面白いし。



それでも、いつもフワフワしている伊野ちゃんが辛くて悲しい思いをして捻くれてしまった理由を知って俺は…



『はぁー…』



もうなにも考えたくない。俺はこのモヤモヤとした気持ちをどう処理していいのか分からず、伊野ちゃんと仲直りした後はすぐに俺の家から出ていってもらった。






(はい、もしもしー)



『…』



(涼介、聞こえてる？家着いたの？)



『…知念のばか。』



俺は後で掛け直すという言葉を思い出して知念に電話をした。ついでに溜まってしまった文句を言いたかった。



(えっ、なんなの？どうしたの？)



『お前のせいで知りたくもないことを知ってしまったんだぞ。どうにかしろよ。』



(…はぁ？僕、何か言った？)



『…とりあえず俺に謝れ。』



直接言葉に出すのは戸惑いがあった。
なぜなら口に出した瞬間、本当になってしまいそうだったから。



(えっ？、あっ…もしかしてーー)



『…』




この俺が、伊野ちゃんをーー





(伊野ちゃんを好きってこと…？)





好きだってことをーー。







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