Is this love？【ymin】

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別に俺だって本気で好きになんかなってなかった。



それでも俺と付き合う人全員が、俺をブランド物の様に扱ったり、メンバーと近づくための口実として俺を使った。



最後に付き合った女こそは…、そう思ったけれど完全なる山田狙いだった。俺と付き合ったって山田と付き合えるわけではないのに。



正直言ってウンザリだった。



「伊野ちゃん、今日この仕事終わった後ヒマ？」


『うん、帰って寝るだけ。』


「じゃあ飲みに行こうよ。今、大ちゃんと高木が近くで呑んでるんだって。」


『マジ？行く行く。』


どうせ明日は山田の家だから。
今日は夜更かしして明日は山田の家でずっと寝てようかなって思った。


だって山田は一日中ゲームしてるから、実は俺凄い暇なんだよね。


「伊野ちゃん、大ちゃんと高木のこと大好きだろ？いい気分転換になるよ。」


『…うん、ありがとう。』


そして最近の光は俺に対して結構優しかったりする。きっとあの時、俺が恋をしないなんて弱音を吐いたからだ。


なんだかんだ同じ年齢のせいか、俺は光に甘えてしまうことが多々あるのだが、そこまで深堀もしてこないから居心地が良かったりして実は感謝している。


俺には女運は無いけれど、仲間運というものは持ってるらしくて山田といい光といい俺を見守ってくれている。


あっ、山田は見守ってないか。
見張ってるって感じだよな。



「じゃあ伊野ちゃんも来ること伝えとくな。」



『よろしく。』




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