Is this love？【ymin】

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俺はあの後、伊野ちゃんを信じることができなくていくつか決め事を作った。


一つ目はメンバーと仕事の時は必ずみんなでご飯を食べること。


二つ目は俺と休みが合えば必ず俺と一緒に過ごすこと。(休みが合わない日は誰と過ごしたか教えること。)


三つ目はゲーム用と謳っているスマホを解約すること。


「だから山田は俺の彼女かよ！」


『いいじゃんか、それよりスケジュール絶対に詐称するなよ。マネージャーにも確認するからな。』


俺の小言に伊野ちゃんは文句を言いつつも観念したようで俺が出した意見を飲むことを約束してくれた。


「俺の休みの日は男で埋まるのかよ。最悪だな。」


『女の子嫌いなんでしょ、何も問題ないじゃん。』


「マジ束縛激しすぎるだろ、モテねーぞ。」


『いや、俺モテるから。』


「山田うざい。」


口は悪いけれど少しだけいつもの伊野ちゃんに戻った気がして俺はホッとした。


俺は年下だし悩みを相談してもらうには実力不足かもしれない。


本当はこんなこと知りたくなかったし、もっと早く気づいてあげることができれば、伊野ちゃんが誰かを傷付ける事もなく、誰かが無駄に悲しむ事もなかったんじゃないかと思うと自分の鈍感さにも苛立ちを感じていた。


『良かった、伊野ちゃんに良心が残っていて。』


「なんだそれ。」


『いいんだよ。俺の独り言だから。』


今はこうするしか思い当たらなかったけれど、伊野ちゃんになんでも相談してもらえるように俺も頑張るから人を傷つけるなんて方法でストレスを発散しないでほしい。



俺は脅しという形で伊野ちゃんを縛り付けてしまったが、伊野ちゃんの幸せを本当に願っているということをいつか知ってもらえればいいなと思った。






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