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誰かの呼ぶ声によってAは目覚めた。





「A!!起きた?大丈夫?悪い夢見ちゃった?」





『み.........ず.....』



『(喉が渇ききってて、喋れない.....体も麻痺ってる...)』




「水?分かった、ちょっと待ってて」





『(目もまだはっきり見えてないし、耳鳴りもまだ続いてて聞こえにくい...でも、あの喋り方と温もり)』






「A、水持ってきたよ、飲める?」



『っ...あ、あ...........』



『(声がっ...!!)』




「ごめんっ」




そう言って水を口に含み、Aの頭を支えてゆっくり近付く。




「...っん」



『んっ.....っんっん.......』




口移しで水を渡してきた。






『えほっげほっ!!.....はぁ.......』



「A?大丈...えっ」



突然首に腕を巻き付き、しがみついた。



『ごわ゛か゛っだっ!!.......じぬ゛かどおもっ゛だ.....』




呪術師やってて、初めて死を感じた瞬間だった。Aもまさかこんな所でそれを感じるとは思って無かったため、少しパニックになっていた。





「A...泣いてる.......?」



『う゛ん...っ...』



完全に4歳児の返事だった。





『おねえぢゃ゛ん゛.........おねえちゃん...』







「大丈夫、僕が着いてるから。ね?怖くなーい、怖くなーい!」




赤子をあやすようにして、背中をトントンと叩きAを落ち着かせる。







「落ち着いた...?」



そう言って、まだ目に溜まっていた涙を拭う。



『うん...ごめん』



「こら、謝らないの。」



『だって...迷惑掛けたし、見苦しい所見せちゃったし』




「全然迷惑じゃないよ。見苦しくもないし。寧ろ、もっと弱いところ見せて、頼って欲しいって思ってる。だから、謝罪よりも感謝の言葉が聞きたい」





『...あ、りがと』



「うん、よく出来ました!」



頭を撫でて、カラッと微笑んだ。








「あれ、顔赤くなってるよ?熱でもある?泣いた影響?」




『あっ...これは違うっから!』




『(何でもないよ...)』

喧嘩、悪いのは分かってる→←筈



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作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時

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