検索窓
今日:15 hit、昨日:6 hit、合計:17,218 hit

願う ページ28

.






『っ........あれ、何処だここ』






「A」



『お姉ちゃんっ...なんで』




「Aの頑張り、上から見てたら伝えたくなって」



『何を?』





「頑張ったね、Aは自慢の妹だよ」



優しく温かく包み込んで、頭の上からとびきりの褒め言葉が降ってくる。



「お姉ちゃん...っ.......」






数秒だった気がした。




「それじゃあ、私行くね」




『待って!さと...五条先生と何があったの...!?』



「大丈夫、きっと教えてくれるから」



『親友って...?』



「あの子はいい子だから、仲良くね」





『.......っごめんなさい!私、お姉ちゃんを裏切って』





「...2人幸せになるんだよ!!私が出来なかったこと沢山経験してから、また会いに来て!」




ずっと何時もの姉ではなかった。でも、最後の最後に何時もの姉に戻った。




『待っ........』



『(まだ、あったかい......)』




姉が離れても、Aの体は優しい温かさが残っている。まだ、独りでは無いことを示すかのように。









『っ.....!!』



「Aっ!...はぁ、良かった...目覚めたんだね」



『(悟くん...)』



「良かった...ほんと良かった...あ、起き上がる?」




『わたし...いきてたんだ』



生きている実感を少しでも湧かすため、掌を握ったり開いたりを繰り返す。



「ほんと危なかったんだよ、硝子の治療が遅れてたら。」




『私、何時もと違う戦い方したの。そしたら、楽だった。身体も小さくなってないし。だから、可能性に委ねるってワクワクするね』



「....そっか。また一つ大人になったんだね」








「A。..........抱き締めてもいい?」




Aは少し考えたあと、こう答えた。



『駄目』





「...そうだよね。」






『私がする』



そう言って、横に座っていた五条を引っ張ってベットに座らせた。






何時もの正面ではなく、肩と腕にAの体を押し付け、もう片方の肩まで両腕を伸ばす。横ハグ、と言うのだろうか。




「僕の彼女、イケメンすぎ」



『肩幅ひろーい』





2人なりの仲直り、なのかもしれない。

先輩(仮)→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
178人がお気に入り
設定タグ:呪術廻戦 , 五条悟
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ルナ | 作成日時:2023年8月22日 2時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。