青色の彼にひかれて。【東海オンエア】 (ページ39)

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｢ここにしよっか｣

水族館の敷地内にあるレストラン。
海の仲間たちをモチーフにしたかわいい料理が食べれるらしい。
もちろん普段はこんなお店来ないけど彼女となら特別なランチだ。

お昼時だか運が良く、待つことなく席に通された。
店内には家族連れ、カップルなどで賑わっていた。

どれにしよう、と悩む彼女。
俺もメニューに目を通す。が...、気になる
幸いAちゃんは気づいていないようだけど、俺は周りから後ろから聞こえてきた声を聞いていた。
Aちゃんにはお願い、聞こえないで。余計な事考えて欲しくないから。

｢りょうくん決まった？｣

｢...あ、うん、これにするよ｣

.

「美味しいね！」

｢うん、美味しい｣

食べるのもったいないな～って言いながら美味しそうに頬張っている。

Aちゃんは笑っていてくれたらそれで良い。
俺が守らないと、ね

.

｢御手洗行ってくるね！｣
食べ終わって、彼女は席を外した。

嫌な視線。見なくてもわかる。
そして、どこからかカシャ、という音が聞こえた。

早く手を打たないと。