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貴方side◎◎
料理が届くまで気まづい空気が流れるかと思ったがりょうさんはたくさんお話してくれた。
なかなか大変なお仕事をしている事、素敵なお友達に囲まれている事...。
...！
嘘、涙が＿＿＿
｢どうしたの...？！｣
りょうさんは、すぐさま私の涙に気づいた。
｢ごめんなさい、私、いろいろ思い出して...｣
お父さんは今どこにいるかわからない。会いたくないけど。
お母さんも亡くなって、1人で不安な状況で、
私は慣れない仕事を頑張ってる。
岡崎には友達はおろか、知り合いもいない。親戚はいるものの特別仲がいい訳では無い。
ただでさえ大変なYouTuberというお仕事をしているのにもかかわらず、もう1つお仕事しているという、りょうさん。
お友達に囲まれてて楽しそうなりょうさん。
自分とつい、重ねてしまった。
辛かったら大丈夫だけど話聞くよ、りょうさんの優しい言葉に甘えてしまった。
親の事、仕事の事、りょうさんに話した。
一応会ったのは2回目だけど、ほとんど初対面の男性にここまで話せる事にびっくりした。
泣きながら、途切れ途切れで話す私の話を真剣に聞いてくれた。
｢こんな話ばっかりしてごめんなさい、ご馳走までして頂いて｣
｢こちらこそありがとね、こっちに知り合いもいないんでしょ？俺で良かったら話聞くよ｣
そう言うと車のドアを開けてくれた。
反対のドアからりょうさんが車に乗った時、ズンと沈んだ。
同時に私の胸もズンと痛んだ。
帰りの車は終始静かだった。
でも不思議と苦痛ではなかった
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作者名：ミンヤ | 作成日時：2019年5月31日 22時
