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驚いた顔をする私を見た大輝さんは
なぜか焦っていた。
大輝「えっ、あっ、Aちゃん
翔太のこと知ってる…?」
ドキドキしすぎてうまく答えられない私は
一言
『ぐっ…グミの人…』
とだけ言った。
大輝.翔太「えっ…?」
翔太「………。あっ…!コンビニの!!!」
そこまで聞いて、大輝さんは
全てを悟ったかのような顔をした。
大輝「あああああ!!!
Aちゃんのバイト先に来てた
グミばっか買う人ってお前か翔太!!」
『いやああああ、待って!大輝さん待って!
声大きいから!』
なんかもう恥ずかしくて両手で顔を隠すしかない。
大輝「はっはっはっ!おもしれー!
いやさ、こいつ元ジャニーズJr.らしくてさ、
それ目当てで来客されても店に迷惑かけるからって
アシスタントでついても大丈夫な人
俺に選んでほしいってお願いされてたんだよー!
こいつの顔見た瞬間のAちゃん、固まったから
ジャニーズだったの知ってるんじゃないかって
焦ったけど、なんだよ!焦り損じゃんかー!(笑)」
翔太「ちょ、大輝さん喋りすぎですって…」
…………。
待って、大輝さん今なんて言った?
ドキドキいう音がさらに大きくなった気がする。
もう無理、パニック。
思考が追いつかない…
翔太「えっ…なんで…泣いてんの…」
大輝「えっ!?ごめんAちゃん!
びっくりしたよな、ごめんな…!
どう考えても情報量多すぎだよな…」
『わっ、ごめんなさい…
泣くつもり全然なくって…
ちょっとびっくりしただけで…』
そう喋り出すと、グミの人が
スッとティッシュ箱を差し出してくれた。
『あっ…ありがとう…ございます…。』
翔太「僕、渡辺翔太って言います。
今月からここで働かせてもらうことになったんで、
よろしくお願いしますね。
びっくりさせちゃってごめんなさい。」
『渡辺…さん…』
名前を呼ぶと、ニコッて微笑んでくれた。
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作者名:aria | 作成日時:2022年10月4日 21時