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「失礼しまーす…」
颯「深海殿、A殿を連れて来た」
奏「あっ、
Aさんごぶさたです〜げんきですか??」
「お久しぶりです。元気ですよ」
部室に入れていただくと、奏汰先輩は水槽の中にいるお魚をうっとりしながら見ている。
ほんとに人種ぷかぷかな人だ。
人種ぷかぷかって奏多先輩の為にあるようなものですもんね。
……そもそも人種ぷかぷかって奏汰先輩しかいないか。
奏「およびしてすみません。
どうしてもAさんにききたいことあって。
どうぞ、すわってください。」
「あ、はい…」
神崎先輩が椅子を素早く用意してくれて『茶を用意する』とおもてなしもしてくれた。
用意して頂いたお茶をずずずっ、と飲み奏汰先輩に『聞きたいこととは?』と尋ねる。
奏「”ちあき”とさいきんおはなししてますか?」
「んごフッ!!!」
颯「A殿っ、大丈夫か?」
ついさっき襲いかかってきた名前が出てきてお茶吹き出し不回避だった。
神崎先輩がハンカチで口元を吹いてくれる。
お母さんですかあなた。
「す、すみません。目に悪いものをお見せいたしました…
神崎先輩ありがとうございます」
奏「ふふっ、その"ようす"ですとなにかありましたね。
ちあきはあなたのことが"だいすき"ですが、さきをいそぎすぎてる。
Aさんがいちぶからねらわれてることはしってます。
ちあきは"まだ"やさしいかもしれませんが…きをつけてくださいね。
ちあきは"はどめ"がきかないところがありますので」
淡々と、お魚と戯れながら話す奏汰先輩の背中が少し深刻そうで心が痛んだ。
奏「あと"かおる"ですね。
あのこはいま、Aさんしかきょうみがないそうですが…すぐに"やんで"しまいますからすこしたいへんですね。
いちどかおるは、ぶしつにある"やくひん"をもっていこうとしたんで、どうしてもってくのかききました。
『Aちゃんと心中したくて』
さすがに"ひっし"でとめましたよ。
ぼくもそうまも」
颯「うむ。あれは凄まじかった」
奏「Aさん……すみません。こわがらせてしまいましたね。
"なかないで"ください」
「えっ、」
口元にしょっぱい何かが垂れる。
怖いとか、嫌だとか分からないけど何故か涙が零れた。
奏「だいじょうぶですか?」
「すみませんっ、
大丈夫です。ただ、なんか分からないけど涙が出てきてっ、
あの人たちなんも前触れもなくっ、あんなになったから……っ」
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優人(プロフ) - ほんとにみすどさん??みすどさま??様か、(???)みすどさまの小説どれを見ても面白すぎて泣いてます更新頑張ってください (2020年4月25日 10時) (レス) id: 0718ecff1c (このIDを非表示/違反報告)
しののの - いやほんとに草です。草しか生えません。好き← (2020年1月26日 0時) (レス) id: 6a599a3a76 (このIDを非表示/違反報告)
腐りかけ - 毎話に笑いの神が降臨してる…毎回吹き出してます。これからも拝見させて頂きます。更新頑張ってください。 (2019年11月26日 16時) (レス) id: b69fe70fd6 (このIDを非表示/違反報告)
東雲 - とっても面白い作品ですね!!!! 更新待ってます (2019年10月8日 20時) (レス) id: 08942b1695 (このIDを非表示/違反報告)
shoto(プロフ) - 貴殿は神ですか……。 大家族もヤンデレも好きです。最高です。控えめに言って。頑張ってください。 (2019年9月3日 20時) (レス) id: ef163209c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みすど | 作成日時:2019年8月25日 17時