【A3!】一成くんと太一くんのヤンデレLv.が凄まじいのでとりま助けてください (ページ11)

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Lv.8 ページ11

学校に着いたら3年生である2人とはお別れし、1人で1年生の靴箱に向かう。

よって太一くんの拘束が終わったのだ。

解放されて自由の身となった腕をブンブンと振り回して軽くストレッチ。

熱血な先生に『お！兵頭は元気でいいな！！！！』と褒められたがそうじゃないし、先生の3mくらい後ろで3年の七尾太一が先生を睨んでるんだけどこれは黙ってた方がいいの？

朝から疲れるわ……なんて思いながら自分の靴箱を開ける。

そこには自分の上履きと一緒に白い封筒があった。

ラブレターじゃない事は確かだ。

「なんすか、これは……」

周りに人がいないことを確認して、封筒を開ける。

"離れてても、ずっと見てるから"

私は軽く目眩がした。

字体は完璧にあのコミュ力高男、三好一成だ。

どうやってこの学校に侵入してどうやって私の靴箱を見つけたかは知らないが、これは完全なるストーカー行為。

うちの劇団には碓氷真澄っていうサイコパスがいるからもうお腹いっぱいなんですけど！！！

私は紙を握りしめて、鞄からスマホを取り出して三好一成の連絡先をタップする。

『ストーカー被害で訴えるぞおい』

絵文字もなんもつけずにただ一文で送る。

すると、秒で既読がついた。

『今、俺の事で頭がいっぱいになったでしょ』

なんともヤンデレらしい回答に盛大にため息をついて、『んなわけねーだろ』と返してスマホの電源を落とした。