入学準備２ ページ6
「ありがとうございます、お父様。ドラコもほめてくれてありがとう。」
レイラはにかみながらそう答えた。
「あら、この前買ってあげた服さっそく着たのね。よく似合ってるわ」
私よりも後に来たお母様も褒めてくださった。
お父様は家族がそろったのを確認するとフルーパウダーをひとつまみ暖炉の中にいれる。
そして暖炉の中で炎が緑色に変わるの待つと、炎の中に入り、
「ダイアゴン横丁」と言って家からお父様が姿を消した。
私達もお父様をあまり待たせてはいけないとすぐに後に続くと、そこは古いテーブルが敷き詰められ、乏しい明りが薄暗く中を照らしている小汚いパブだった。
この『漏れ鍋』の暖炉は、魔法省からダイアゴン横丁の入・口・として煙突飛行の設定をされているわけだが……なぜもう少しましな場所にしなかったのだろうか。確かにここはマグルの世界とダイアゴン横丁をつないでいる唯一の入口である。だがそれならそうで、もうちょっと掃除を心掛けさせるということは出来なかったのかと私は疑問で仕方がなかった。 そう益体のないことを考えながら素早く店内を抜け、裏のレンガを決められた順にたたくと、 そ こには、ありとあらゆる闇・の・な・い・魔法道具が売られている『ダイアゴン横丁』が広がっていた。
「さて、では私とドラコは今からお前の教科書を買いに行ったのち、細々とした授業道具を買いに行く。お前はまずはオリバンダーの店に行きなさい。シシーはどうする？」
「私もオリバンダーの店に行くわ。レイラが杖を買い終わったら、私の杖も少しみてもらうわ。最近ちょっと調子が悪いみたいで……。その後あなたとドラコに合流するわ。みんな買い物が終わったら、いつものレストランに行って昼食を食べてから帰りましょう。」
そう今後の予定を確認すると、お父様とドラコはフローリシュ・アンド・ブロッツ書店に、私たちはオリバンダーの店に行くのであった。
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作者名：尾崎紅葉 | 作成日時：2021年2月22日 9時
