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花火大会 3 ページ3

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「でも、どーすんだよ。
だって、屋外は、とか言ったって室内のサプライズ、もう思いつくだけやったぜ?
俺の誕生日の時だって試合見に来てもらって、最後にちょっとクラッカー鳴らされたぐらいじゃん?
黒木の時も、クラッカー鳴らして終わらせれば良くね?」


机に突っ伏し、クルクルと自分の髪を持て余しながら投げやりにそう言う若武に溜息を零した。


全く、適当なんだから。


「まあ、取り敢えず花火大会行って、そこでサプライズでも何でも考えりゃいいだろ。それで何とかなると俺の勘はそう言っている。」


突然キリッとした表情を浮かべてそう言うと無理やり解散させられた私たち。


もう、どうなることやら...
...私、知ーらなぃっ!




▹▸▹▸



そうしてついにやってきた8月15日。
私は、駅の改札に早足で向かっていた。
でも、浴衣を着ているせいでとーっても歩きずらいの。


昨日、小塚くんからの連絡で浴衣を着てきてね、って言われたんだ。僕たちも着てくるから、って。


実は今年は去年着た浴衣とはまた違う柄。
去年はちょっと明るくて、可愛らしい感じだったけれど今年はもっと大人っぽい柄なの。
黒地に百合の模様が描かれているんだ。


この間デパートに行った時に一目惚れして買って貰ったお気に入りのものなんだ。
ふふっ。


思わずちょっとにやけながらキョロキョロと辺りを見回した。


その瞬間、アーヤー!! と叫ばれ、ギョッとしながら振り向くと少し遠くでぶんぶん手を振る若武の姿。


ちょっと、恥ずかしいから名前、叫ばないで!!


慌てて近寄り、若武を睨み付けるも全く気にせず、じぃっと私を見つめる。
そして、ふっと頬を緩ませるとにやっと笑ったの。


「今年は髪も上げたんだな。やっぱりお前、髪上げた方が似合うよ。」


そう言って甘やかに煌めかせた大きな瞳に捕えられ、ドキリとする。


何となく1人、わたわたしているとアーヤ、と声をかけられた。
そちらを向くと、先程の若武よりもさらに甘く艶やかに瞳を和らげ、優しく微笑む黒木くんの姿があった。



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名無し - セダムさんのbirthdayシリーズ、大好き!これからも頑張って! (2019年8月15日 19時) (レス) id: ca44c89321 (このIDを非表示/違反報告)
セダム(プロフ) - なんなさん» ありがとうございます(^^)黒木くんのお話、色々考えてみますね! (2019年8月15日 17時) (レス) id: 188dd23746 (このIDを非表示/違反報告)
なんな - もう、最高!!黒木くん、大好き!他の話もどんどん書いてください! (2019年8月15日 17時) (レス) id: 9359a1f9be (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:セダム | 作成日時:2019年8月15日 0時

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