第二章 一話 ページ1
「醤油取ってー」
「はい。味どう?」
「いつも通り美味い」
「んふ。ありがと」
朝。
休日とあってか、昼に近い時間に朝食をとる。
妻は昔から料理が好きで、高校のときはお菓子作りに青春を費やしたらしい。
キッチンに向かってカウンター(といっても、物を置くだけだが。)があり、カウンター越しに部屋が見渡せるようになっている。
これは妻の希望だ。
圧迫感があるのが苦手だそうで、家を建てるときも家の広さより、ひとつひとつの部屋の広さを優先させた。
妻とは去年の秋ごろに籍を入れた。
もう早い事で半年が過ぎた。
「今日はどこか行くの?」
「いや、今日は外出はいいや。家でゆっくりしよ」
「そう。分かったわ。お昼は抜きで−−−−−−」
俺はいつからかは覚えてないが、寝付きがいい。
その割に朝起きると疲労が凄いのだ。
夢というものも一度も見たことはなく、ただただ深い眠りにつく。
妻はいつも、寝る時に家の鍵を全てかける。
不思議に思って聞いてみると、心配なの、と言っていた。
おかしいと思わないか?
寝室から開けられない、外側からの鍵をいつもかけるんだ。
……まるで俺を閉じ込めるように。
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めた(プロフ) - 00さん» 毎回評価本っ当にありがとうございます!嬉しいです!解説書こうとしたんですが、このメモで大丈夫じゃんっ笑ってなってそのまま使いました笑 (2022年10月24日 18時) (レス) id: 7bd9218a8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めた | 作成日時:2022年9月4日 15時