【D.Gray-man】めんどくさがりで戦闘狂で自分を大切にしないけど仲間は大切にする少女のトリップ記８

第338夜　溝 ページ28

no-side

「アレン・ウォーカーがノアの手先かもしれないって聞いたか？

中央庁が出張って色々嗅ぎ回ってるらしい、クロス元帥も今それで軟禁されてるって師弟そろって疑われてるんだと」

「まさか！エクソシストが？」

「でもノアは奇怪な能力をもってるっていうだろ、手下をエクソシストにして教団に送り込むこともできるんじゃないか？

俺達を内側から崩そうっていう…」

「クロス元帥はちょっとポイけど、でもそんなあんな子供が…」

「でもさ俺はその二人より雲雀Aの方がノアの手先かと思ってる

あいつ未来予知の能力があるって言うじゃないか、その時点で怪しいのにこの前大勢の犠牲者が出たとき事前に何も言わなかったじゃないか」

「確かに…」

「この前江戸から帰って来たとき誰にも何も言わず部屋に籠もったのって、実は怪我がないのをバレないようにするためだったんじゃないか？」

「それなら何で雲雀Aには監視が付かねえんだよ」

「それは俺も知らねえよ」

no-side end

バクside

『何だこの空気はギスギスではないか』

「ウォーカーとクロス元帥の話広まっちゃってるみたいだね」

「なんか余計な尾鰭(おひれ)がついちゃってるみたいよ」

『なんだと？』

「あの子の左腕が伯爵の武器に酷似した形状になったじゃない？実はイノセンスじゃないんじゃないかって」

『何をバカな事をっそんなわけあるか！』

俺はこの目でアレンのイノセンスを見たが、あれはちゃんとイノセンスだった!!

「アタシにキレないでよ噂が一人歩きしてんだから仕方ないでしょ、どうせすぐ収まるんだからほっとけばいいじゃない」

「それはどうかなぁ？」

『なんだ七三！』

「裏切り者のスーマンを助けようとしたってのも回っちゃってるみたいだよ、彼のせいで大勢の犠牲がでたっていうのにねぇ

それに未来予知ができる雲雀Aだっけ、その子の方が伯爵の仲間じゃないのかって噂も回ってるよね

この戦争のさなかで一度開いた溝がそう簡単に消えるかな？」

ﾊﾞﾝ
ｼﾞｮ「アレンとAはいい奴だよ!!」

『！』

第339夜→←第337夜

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す