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笠原side
『私たちは稲嶺司令の介助役です。足の不自由な稲嶺司令には介助が必要です。あなた達に稲嶺司令を適切に介助出来るとは思えません』
私たちだって本当は怪しいものだが田辺は必死でまくし立てる。
信用できるほどの何かを見せたのか。
堂上教官の突き放した声が能裏に蘇る。
私を編成から外すための言い訳だったとしても、それが刺さったのは刺さるだけの素地はあったからだ。
信用しろと言えるだけの何かを見せたことなどない。
何も見せたことの無い私がここで稲嶺司令を無策に手放すわけにはいかない。
同じ無策ならついて行った方がマシだ。
｢人質の扱いには配慮がいるはずよ｣
反図書隊団体が稲嶺司令の身柄を奪う理由など図書隊への取引材料以外にあり得ない。
リーダーは計算を巡らせる風情を見せた。
私たちは戦闘に参加してないし、彼らは弔辞で稲嶺司令の作業を助けていた私たちを見ている。
介助者であることに疑いは持たないはずだ。
この場合は女性であることも彼らの打算に繋がるだろう。
｢よし、いいだろう。お前らも来い｣
私たちは男たちに包囲されて車椅子を押した。
続く (更新停止中)
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オムライス(プロフ) - 田中圭くんにハマって一気に読みました！続き楽しみにしてます！ (2020年9月26日 8時) (
レス) id: 3df1040212 (このIDを非表示/違反報告)
ハリネズミブー - 楽しく拝見させて頂いています！大変かとは思いますが、続きを期待しています！応援しています！ (2020年6月4日 4時) (レス) id: b581b337c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぃ太 | 作成日時：2019年9月22日 9時
