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聖なる夜に 桃 ページ10

「今日、雪降るかなぁ」

カーテンを少しだけ開けて、曇った空を見上げながらそ う言う彼。会社行きたくないなぁ、と呟きながらもちゃんと起きるところを見るとさすが社会人だ、なんて思えてくる。
普段から頑張り屋さんならんくんは、クリスマスにも仕事へ行かないといけないらしい。対する私は今日は休みだ。
上司が、
クリスマスぐらい彼氏くんとデートでもしておいで?
と、休みをくれたのだ。なんと言うホワイト企業。

「んん〜、準備するかぁ」

という彼の声に釣られて起き、ご飯等支度をするために2人してリビングへ向かった。



「お仕事、頑張って。」

そう言うことしか出来ずに少し俯く。
デート行きたかったなぁ、なんて。

「あ、そういや今日雪降るらしいんよね。
駅まで迎えに来てくれない??」

珍しく彼からのお迎えのお願いだ。
普段はどっちも働いてるから行けないしね。
私が今日休みだと言うのは言ってあったからなのだろう。
当然断る理由もないし、分かった。と頷く。

「ん、ありがと。じゃ、行ってきます。」

ニコッと笑った彼は一度私を抱きしめてから、仕事へ向かった。


_____
続きます

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作者名:ゆう | 作成日時:2023年11月16日 17時

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